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1997 年度 実績報告書

攪拌型融雪雨量計に関する試験研究

研究課題

研究課題/領域番号 07556036
研究機関京都大学

研究代表者

竹内 典之  京都大学, 農学部, 教授 (40026638)

研究分担者 野中 理伸  (株)ハイドロテック, 研究員
中島 皇  京都大学, 農学部, 講師 (40202212)
キーワード攪拌型雨量計 / 融雪 / 貯留式雨量計 / 降雪強度
研究概要

平成9年度は攪拌型融雪雨量計の改良型試作機の試験結果の解析と報告書のとりまとめ、学会発表を行った。6月に稼働試験結果の解析と試作機の評価の検討会を開いた。水位式攪拌貯留型、新攪拌転倒マス型ともバスポンプを攪拌器としたことにより融雪能力がアップした。また、新攪拌型では溶液量13.5Lと旧型の約3倍にしたことも融雪能力のアップにつながっている。約1000mmの期間総降水量、降雪強度50mm/日の降水も確実に記録した。観測データは貯留型雨量計の値と比較してほぼ妥当な結果であった。集中観測時の降雪(霰)に対してヒーター付き雨量計では降雪記録に時間的な遅れが生じたが、本試作機では時間的な遅れは生じなかった。また北海道演習林での野外稼働試験の結果、本機は暖地のみならず寒地の積雪地帯でも降雪量の観測に有効であることが確かめられた。以上より、今回開発した攪拌型融雪雨量計は霰などの降水にも、低温にも有効であり、目的としていた攪拌型融雪雨量計とその観測システムは一応確立したと考えられる。これらの結果を1997年10月に酒田市で開催された日本雪氷学会全国大会で発表した。今後の課題としては、山間部の無電源地帯で実用化するための攪拌器の電源の小型化・軽量化と攪拌器の省電力化、すなわち効率の良いモーターの選定(作成)と太陽電池とバッテリ-の組み合わせなどが残されている。最後に、3年間の全ての稼働試験データをまとめて報告書を作成した。

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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