研究課題/領域番号 |
07556039
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研究機関 | 東京農工大学 |
研究代表者 |
伏谷 賢美 東京農工大学, 農学部, 教授 (80014950)
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研究分担者 |
島田 勝広 東京都工業技術センター, 工芸部, 主任
福田 清春 東京農工大学, 農学部, 教授 (60015097)
岡山 隆之 東京農工大学, 農学部, 助教授 (70134799)
冨永 洋司 東京農工大学, 農学部, 講師 (00015083)
久保 隆文 東京農工大学, 農学部, 教授 (00015091)
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キーワード | 木質ゴミ / 紙ゴミ / 再資源化 / パーティクルボード / 古紙ボード / セメント複合ボード / 安全廃棄 / 分解菌 |
研究概要 |
1.再資源化が可能な木質ゴミ・紙ゴミの分別法の検討 木質系ゴミの中に含まれている異物のうち、磁気性金属は除去することが可能であるが、陶器やアルミ等の非磁器性の異物の除去は困難である。また、土や油、接着剤の付着した木質ゴミはボード類の製造に当たって性能の低下の原因となることから、建築解体材やパレット材など、非加工(素材)の柱や板材に限定することが再資源化の最良の方法と考える。 2.分別した木質・紙ゴミの有効な製品化方法の検討 (1)建築解体材等を利用した木質系セメントボードの開発 異物の混入、チップの形状、洗浄処理、ボード製造の各条件を検討した、大きなチップはボード内部に空隙を形成し強度低下をまねき、洗浄は木材-セメントの結合阻害の影響を防ぐことが明らかとなった。 (2)アルミ複合機能化パーティクルボードの製造と性質 木質ゴミの中にアルミ箔のゴミが含まれることが多い。そこで、木材チップとアルミ箔とを複合させ、電磁波シールド機能をもつアルミ-木材チップ複合パーティクルボードを製造した結果、そのボードの電磁波シールド効果が確認された。 (3)古紙を原料とした活性炭の開発 新聞古紙を原料とした活性炭の製造法とその特性について検討した。炭酸ガスを賦活ガスとして用い、賦活反応は800度から開始し、最大反応温度が920度の条件で製造した活性炭が最も良好であり、市販の活性炭に匹敵する性能を示した。 3.パーティクルボード等木質ボード類の分解廃棄法の検討 接着剤が多量に含まれているパーティクルボードなどの木質ボード類を担子菌などを使って安全で効率的に分解廃棄する方法を検討し、分解能の高い菌を幾つか特定した。
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