研究課題/領域番号 |
07556042
|
研究種目 |
試験研究(B)
|
研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
川井 秀一 京都大学, 木質科学研究所, 教授 (00135609)
|
研究分担者 |
瀧野 眞二郎 京都大学, 木質科学研究所, 助手 (90115874)
楊 萍 熊本大学, 教育学部, 講師 (70253705)
中山 章弘 昭和プロダクツ(株), 研究開発部員
松本 義勝 越井木材工業(株), 常務取締役
佐々木 光 秋田県立農業短期大学, 木材高度加工研究所, 教授 (50027158)
|
キーワード | 単板積層材 / ヘリカルワインディング法 / 構造材料 / 建築材料 / 木質材料 |
研究概要 |
本研究は、中空円筒状の構造用LVLを効率的に連続生産するための技術開発を目指したものである。本年度の研究成果は次のとおりである。1)単板横引張強度の補強材料の検討し、ポリエステル糸2本のミシン縫いによる補強方法が適当であることを見いだした。2)接着剤を検討し、急速常温硬化型構造用接着剤としてハネムーンタイプのレゾルシノール樹脂接着剤を選び、その圧締時間および温度、圧力等と接着力の関係を調べた。3)紙管用ラミネーターを基にして、左右交互両巻き構造にするための2重マンドレル方式、熱風加熱方式の採用などヘリカルワインダーを改良し、積層数の異なる円筒LVLの試作に成功した。4)交錯木理構造をもつ単板積層材の力学的特性の解析的・実験的な解明を行った。5)横圧縮座屈について理論的・実験的な解析を加え、これに基づいて断面形状丸十字、節状構造をもつ補強用中芯を射出成形するための治具を新たに設計し、中芯(ポリプロピレン:故紙=1:1)を試作した。 次年度は、引続き、内径と積層数の異なる中空円筒VLVを試作し、製造技術の確立に努めるとともに、試作品の耐力性能を明らかにする。また、中芯を挿入した場合の圧縮座屈に対する補強効果についても明らかにする計画である。
|