研究課題/領域番号 |
07556056
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研究種目 |
試験研究(B)
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研究機関 | 東京農業大学 |
研究代表者 |
穴瀬 真 東京農業大学, 農学部, 教授 (80015619)
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研究分担者 |
中西 康博 東京農業大学, 農学部, 助手 (60246668)
三原 真智人 東京農業大学, 農学部, 講師 (00256645)
成岡 市 東京農業大学, 農学部, 講師 (70211448)
中 達雄 農業工学研究所, 研究員
中川 昭一郎 東京農業大学, 農学部, 教授 (20246664)
鬼塚 宏太郎 東京農工大学, 農学部, 教授 (30014947)
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キーワード | 土砂流出制御 / 微粒子流出制御 / 渦動排砂管 / 北海道網走 / 沖縄県宮古島 / 浸透性沈砂池 / 微粒子吸着 / 浸透 |
研究概要 |
本研究では、農地からの汚濁水の流出を制御するために、従来の渦動排砂管による制御に、微粒子の流出制御工法を加えて、汚濁水流出の制御工法をシステムとして確立させるべく、平成7年度(初年度)にそのモデル実験を行い、その効果を検討した。吸着等による微粒子流出制御については、ゴルフ場等の流出制御に使用されている例があるが、これらの方法を用いて総体的な流出制御が可能になれば、土砂流出制御について実用化されることになり、その社会的な貢献度は大きく、具体的研究を以下のように進めた。 1.現地実証試験地:日本の南北両端を対象と考え、北海道網走地区の造成圃場、沖縄県宮古島の東京農業大学農場を拠点にした。現地では、地形測量および排水路、沈砂池等の施設調査を行った。 2.現地に適用する排水システムの設計:実証試験に用いるための渦動排砂管と、浸透性沈砂地を組み合わせた排水システムを考案し、設計を行った。また、本システムの水収支解析を行うための数理モデル(連続系方程式)を開発した。 3.浸透性沈砂地工法の室内実験:沈砂地の浸透性を得るための底部土層および暗渠の浄化機能と排水機能を解明するために、室内水理実験を行った。ここでは重力による沈降作用による濁度制御の限界を明らかにし、また礫、砂によるフィルター効果による汚濁軽減機能を調べ、砂層による軽減効果を明らかにした。なお、砂層浸透では、浮遊砂の目詰まりにより浸透機能が低下することが定量的に明らかとなった。
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