割り込み水分が変動するとき、その水分に応じて送風空気の平衡水分を変えて制御する、モデルリファランス法による平衡水分制御法及び張り込み量が変動するとき風量比を一定に設定して制御する方法により、モデル実験装置による室内実験および盛岡市乙部JA都南乙部RCの除湿乾燥式下方送風累積貯蔵乾燥機で営業中の一部を使って実験を行った。その結果、室内実験ではコンピュータ・シミュレーションとほとんど同じく、良い制御性を示し、均一に仕上がった。しかし、乙部RCでの実機試験では、高水分の籾が入荷したとき温度制御が十分に行えなかったために、その層は最後までやや高い水分のまま止まったため、均一に仕上げ水分にすることはできなかった。これも最後に循環乾燥機で仕上げ乾燥をした結果、品質上の問題はなかったが、実機での捜査上の問題を解決することはできなかった。 本方式を採用した貯蔵乾燥機が金子農機から試作された。よって、今後この乾燥機について実機運転上の問題点を解消すべく努める予定である。
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