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1997 年度 実績報告書

高品質豚肉生産の技術開発に関する総合的研究

研究課題

研究課題/領域番号 07556062
研究機関宮城県農業短期大学

研究代表者

石田 光晴  宮城県農業短期大学, 畜産科, 助教授 (40151386)

研究分担者 鈴木 啓一  宮城県畜産試験場, 原種豚造成科, 科長
キーワード未利用資源 / 緑茶粉末 / 海草粉末 / パン粉 / 枝肉成績 / 脂肪酸組成 / コレステロール / ビタミンE
研究概要

未利用資源である緑茶粉末、海草粉末、パン粉をLWD交雑種肉用豚各5頭ずつに投与した。枝肉成績やロース全脂質、コレステロールおよびビタミンEの含量には差はなかった。緑茶投与のロース全脂質脂肪酸組成では対照区と比較して、パルミトオレイン酸は低下、ステアリン酸は増加し、有意差(P<0.05)が得られた。ロース極性脂質でもオレイン酸が増加し有意差(P<0.01)が認められた。過酸化脂質は、対照区より投与区の方が、わずかに抑制されたが、明確な結果は得られなかった。食味試験でも、緑茶投与による風味の変動はあまり認められなかった。海草粉末、パン粉の給与では、ロース全脂質脂肪酸組成および中性脂質のステアリン酸やパルミトオレイン酸など多くの脂肪酸に有意差(p<0.01〜0.05)が認められ、飼料の違いにより脂肪酸組成が変化することが明らかであった。極性脂質でも海草・パン区のステアリン酸が著しく増加するなど単独給与より海草とパンを混合給与すると脂肪酸に与える影響が著しく変化することが認められた。
デュロック種第一世代の枝肉成績で優秀な成績を修めた中から第二世代を選抜し、生体重が105kgを超えるまで飼育した。雌豚15頭および去勢豚30頭の枝肉成績やロース全脂質含量、コレステロール含量および脂肪酸組成について分析し、性の違いや第一世代の結果と比較した。枝肉成績では、去勢豚の背脂肪厚は1.95cmと第一世代よりも薄くなった。デュロック第二世代のロース全脂質含量は雌4.54%、去勢4.58%となり、雌、去勢ともにほぼ同じ値となった。コレステロールは雌81.48mg/g、去勢66.12mg/gとなり雌、去勢間でやや差があったが、有意差は認められなかった。ロース全脂質の脂肪酸組成では、オレイン酸が雌48.90%、去勢47.91%と約1%雌が高い値を示し、雌雄の間に有意差(P<0.05)が認められた。その他の脂肪酸に雌雄の差はなかった。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 鈴木啓一他5名: "3元交雑種の肉質に及ぼす止め雄品種の影響" 日本畜産学会報. 68・3. 310-317 (1997)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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