研究課題
年度当初に提出した交付申請書の研究実施計画項目に沿って以下の通り報告する。(1) 分散するマルチメディアのネットワーク利用実験初年度補助金にて整備した備品等により、筑波大、東大、千葉大間で静止画像・動画像・音声などの植物園マルチメディア情報(国営沖縄記念講演都市緑化植物園において取得作成した)の送受信に成功した。(2) モデル植物園間の接続実験と運用管理手法の検討モデル植物園として、国立科学博物館筑波実験植物園を選定し、植物園における情報の整理を行った上で各種植物園情報のWWW化を行った。また、既に作成運用されている10万件の保有植物データベースをインターネット上に公開するシステムを開発しWWWと連動させることに成功した。(3) 仮想情報植物園の開園検討上記モデル植物園において、一般来園者・植物の専門家・植物園の運営者にとって、それぞれ必要な情報は何かを分析している。来年度はこの結果をもとに他の植物園の情報と連携した仮想植物園を設計する予定。(4) 応用システムの開発検討1)既存植物図鑑から大量の画像情報をデジタル化した。これは、保有植物のマルチメディアデータベースに発展できる。2)集合住宅地の完成直後と13年後の景観変化を同一アングルで比較する画像情報を作成した。これは、植物の成長による経年変化シミュレーションに発展できる。3)沖縄記念公園および筑波実験植物園において、インタラクティブな360度パノラマム-ビ-の作成に成功した。これは仮想現実感を応用した植物園案内システムに発展できる。4)農業環境技術研究所において、圃場のリアルタイム監視システムの開発に成功した。これは植物園、遠隔観察システムに発展できる。年度当初の研究実施計画における予定5)〜8)は来年度に繰り越して検討する。
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