研究概要 |
1.以下のような生物系排水を多段土壌層法で処理するため、室内でのモデル装置、パイロットレベルの実証装置、あるいは実用装置を試作し、その処理性能、運転管理法について研究した。 (1)BoD 1000-5000ppm,T-N 300-800ppm,T-P 50-200ppmレベルの高濃度養豚排水処理のための室内実験装置。BoDとT-pの処理は95〜99%以上の除去率で可能であった。しかしT-Nは硝化にともなうpHの低下により除去されなかった。 (2)BoD100-300ppm,T-N 30-150ppm,T-P 5-20ppmの一般家庭の合併排水処理のため実用装置を作り、その性能を4〜6年にわたり評価した。処理水のBoD 20ppm以下、T-N 20ppm以下、T-p 1ppm以下の性能を満足する結果が得られた。 (3)BoD 5-10ppm,T-N 1-5ppm,T-p 0.5-1ppm程度の河川水をさらに高速浄化できるかパイロット装置を試作した。いずれの汚濁項目ともさらに50%程度の除去率を達成した。 一般過程の合併排水を4-5年間多段土壌層により処理した際に生成した、リン酸鉄アンモニウムゼオライトの土壌改良資材としての効果を検定した。地力増進、収量増が見られた。
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