研究課題/領域番号 |
07556110
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研究機関 | 鳥取大学 |
研究代表者 |
神近 牧男 鳥取大学, 乾燥地研究センター, 教授 (20032310)
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研究分担者 |
山本 太平 鳥取大学, 乾燥地研究センター, 教授 (00032102)
丸本 卓哉 山口大学, 農学部, 教授 (00035122)
大槻 恭一 鳥取大学, 乾燥地研究センター, 助教授 (80183763)
谷 宏 山口大学, 農学部, 助教授 (80142701)
早川 誠而 山口大学, 農学部, 教授 (80038299)
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キーワード | 乾燥地 / 農業開発 / 水資源 / 凝縮 / 露 / 水蒸気固定 / 節水栽培 / 熱電素子 |
研究概要 |
平成9年度の研究経過の概要は以下のとおりである。 (1)境界層大気中水蒸気固定のための基礎的研究 気象庁、気象協会などの気象データを収集し、世界の一部について大気中水蒸気賦存状態の評価を行った。今後も継続して作業を進め、大気中の水蒸気賦存量に関するデータベースに構築したいと考えている。また、本研究は、自然エネルギーの利用に関連しているため、乾燥地研究センターに導入された計器により、鳥取の海岸砂丘地における放射、風力エネルギー評価のための観測を1998年1月から開始した。 乾燥地の微気象特性、境界層大気の水蒸気分布とその動態、地面付近の熱・水収支の解析に関する補足的な観測の結果を基に研究成果の取り纏めを行い学会誌に投稿した。リモートセンシングを利用して、地表付近の大気中に含まれる水蒸気量を見積り、その分布を得るための解析を行った。NOAA-AVHRRの2波長帯の輝度温度差は、可降水量や地表付近の比湿と密接な関係があることが判明し、この結果を利用して大気中の水蒸気量分布を求める可能性が示された。 水質の浄化を生物処理によって行う試験を実施し、用いた浄化システムの濾材に形成された生物膜が栄養塩類の溶出を抑制することを明らかにした。 種々の潅水資材を用いた地中潅漑による節水潅漑試験を行い、地中および側方からの毛管水の移動が節水に寄与する効果を分析した。 (2)水蒸気固定による水の反復利用のための実用的研究 平成7年度設置の水蒸気回収システムを用いて前年度に引き続き水蒸気固定の実験を行うとともに、3年間の成果を報告書にまとめる作業を行った。
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