研究概要 |
1、レセプター遺伝子のクローニングに先立ち、レセプターに対応するウイルス構造蛋白質を同定するために、トリロタウイルス、PO-13株の各構造蛋白質をコードする遺伝子のクローニングを行い、その塩基配列を決定した。また、クロニーングした遺伝子を用いて培養細胞内での発現を行った。(Arch. Virol., 1995. Virology, 1995. Vet. Microbiol., in press. Virology,発表予定) 2、免疫学的手法によって細胞遺伝子ライブラリーよりレセプター遺伝子挿入クローンを選択するために、抗細胞抗体の作出を試みた。すなわち、トリロタウイルスに比較的高い感受性を示すMA-104細胞に対するポリクローナル抗体を作出し、それと抗ロタウイルス抗体と反応させ、抗細胞抗体の中にレセプターに対する抗体のあることを確認した。(第44回日本ウイルス学会発表予定) 3、2、と同様の目的で、MA-104細胞に対するモノクローナル抗体を作出中である。 4、レセプター遺伝子をクローニングするために、幼犬の腸管上皮細胞及び培養細胞の細胞膜からメッセンジャーRNAを抽出し、そのcDNAをpUC19ベクターに導入して細胞遺伝子ライブラリーを構築した。現在、ライブラリーからレセプター遺伝子挿入クローンを選択中である。
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