研究課題
種子作物中の生理作用物質の含量を調節する育種技術を確立するため、各グループについて以下に示す成果を得た。*生化学的成分分析グループ:1)イネアレルゲン性タンパク質の分析精度を等電点泳動により格段に向上させた。2)イネズブチリシンインヒビター(RASI)、イネドタプシンインヒビター(RATI)分析に対し抗原抗体法を用い、検出感度を大きく改良した。3)コムギ日長感応性細胞質雄性不捻原因物質の確認技術を向上させた。*遺伝子工学グループ4)イネ貯蔵タンパク質のシグナル配列に変異を導入し機能変換に成功した。5)大豆リポキシゲナーゼプロモーターに変異を導入し活性変換を確認した。6)大豆アレルゲン性タンパク質遺伝子2種を取得し、スクリーニングの方向を示した。*選抜育種グループ7)ルチン分析法を検討し、3割程度増した系統を得た。8)良呈味成分を含むエダマメ新品種の選抜を進めた。9)大麦アミラーゼインヒビター活性の遺伝変異を分子マーカーを利用して解析した。以上の成果は、種子作物中の生理作用物質の含量に関する変異体選抜に、今後、有効に活用されるであろう。
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