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1996 年度 実績報告書

分子プローブを用いた痛覚情報伝達・制御系の可視化および定量化のための新手法の確立

研究課題

研究課題/領域番号 07557010
研究機関京都大学

研究代表者

佐藤 公道  京都大学, 薬学部, 教授 (80025709)

研究分担者 南 雅文  京都大学, 薬学部, 助手 (20243040)
金子 周司  京都大学, 薬学部, 助教授 (60177516)
キーワードインジツハイブリダイゼーション / mRNA / 二重染色 / オピオイド受容体 / 痛覚情報伝達 / ジゴキシゲニン / 画像解析
研究概要

Double in situ hybridization(double ISH)法の結果の観察法として明視野暗視野同時観察のための顕微鏡ステージおよび照明装置を試作し、それを用いて得られた明暗視野同時画像を定量的に解析するため、画像をコンピュータに取り込むこと検討し、ほぼ満足のいく結果を得た。確立した方法を用いて痛覚情報伝達・制御系における受容体や神経伝達物質といった神経情報伝達関連分子間の共存を検討する手始めとして、すでに、前年度の研究により、実験者による顕微鏡下での観察にもとづく定量的解析が完了している、オピオイド受容体とサブスタンスP前発現の共前駆について、明暗視野同時画像をコンピューターに取り込んだ後既存ソフトウェアであるNIH imageによる解析を行った結果、本方法の有効性が確認された。
ISH法の結果の解析手法として、フィルムオートラジオグラフィーの定量的解析法も検討した。フィルムオートラジオグラフィーにより得られた結果を、コンピューターに取り込み、定量的に解析する方法を確立し、脊髄後角におけるオピオイド受容体μ、δおよびκタイプの発現を定量的に解析した。アジュバンド関節炎による脊髄後角オピオイド受容体発現の変化を検討したところ、アジュバンド関節炎により脊髄後角IおよびII層でオピオイド受容体μおよびκタイプのmRNA発現が増加しているが、δ受容体mRNA発現には変化がないことが明らかとなった。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Minami,M.: "Double in situ hybridization study on co-exsitence of μ-,δ-and κ-opioid receptor mRNAs with preprotachykinin A mRNA in the rat dorsal rootx gxanglia." Mol.Brain Res.30. 203-210 (1995)

  • [文献書誌] Maekawa,K.: "Expression of μ-,and κ-,but not δ-,opioid receptor mRNAs are enhanced in the spinal dorsal horn of the arthritic rats." Pain. 64. 365-371 (1996)

  • [文献書誌] Yabuuchi,K.: "Induction of interleukin-1β mRNA in the hypothalmus following subcuxtaneous inuectxions of formalin into the rat hind paws." Neuroxsci.Lett.207. 109-112 (1996)

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公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

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