| 研究課題/領域番号 |
07557026
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| 研究種目 |
試験研究(B)
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| 研究機関 | 関西鍼灸短期大学 |
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研究代表者 |
木村 通郎 関西鍼灸短期大学, 鍼灸学科, 教授 (50111745)
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| 研究分担者 |
久鬼 清典 和歌山県立医科大学, 医学部, 講師 (40169975)
東家 一雄 関西鍼灸短期大学, 鍼灸学科, 講師 (90183491)
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| キーワード | スンクス / 口蓋扁桃 / 耳管扁桃 / 単クローン抗体 / リンパ上皮 / 実験動物 / 食中目 / 病巣扁桃 |
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| 研究概要 |
扁桃に関係する疾患は単に耳鼻咽喉科領域疾患に限らず臨床各科疾患とも複雑に関連している事から、臨床医学的に数多くの研究報告がなされている、しかしながら、現在、実験医学的研究に汎用されている小型実験動物(齧歯目ラット・マウス)は扁桃を欠くことから、扁桃に関する基礎的研究情報は乏しい。本研究では、食虫目小型実験動物スンクスの扁桃に対象に、パーオキシダーゼなどの人工抗原を用い、それらスンクス口蓋扁桃/耳管扁桃感作を繰り返し慢性扁桃炎を惹起し扁桃感染二次疾患モデルを作成、扁桃局所と遠隔臓器との関係/それら免疫担当細胞・T・Bリンパ球などの細胞動態などに関し、我々の精製したスンクスT・Bリンパ球単クローン抗体(Tohya K. and Kimura M. : Histochemistry 102 445-450, 1994)を用い、超微細形態レベルに検索、全身性免疫系での扁桃免疫反応の意味や扁桃相互間(口蓋扁桃-耳管扁桃、左右の扁桃)と所属リンパ節ホ-ミングリンパ球などについて調べた。
その結果、スンクス扁桃はsingle noduleで構成され、口蓋扁桃・耳管扁桃のみからなり咽頭扁桃や舌扁桃を欠くなど、ヒト扁桃と異なる原始的な特徴を有するものの、今回、実験的にスンクス扁桃に感作されたパーオキシダーゼ抗原は、それらリンパ上皮共上皮のM細胞に取り込まれ、上皮下の抗原提示細胞に伝達され、一連の免疫応答を引き起こし血清中に流出した抗体の脾臓や腎糸球体メサンギウム細胞での沈着、高内皮静脈の発達など、二次疾患誘導の可能性をも有するなど、スンクス扁桃を対象にした、より細胞な実験病理的研究がヒト扁桃機能を知る上に重要な基礎データをもたらすものと推測される。
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