• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1995 年度 実績報告書

遺伝子治療のためのEBウイルスベクターに関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 07557029
研究種目

試験研究(B)

研究機関北海道大学

研究代表者

高田 賢蔵  北海道大学, 医学部, 教授 (30133721)

研究分担者 秋田谷 龍雄  日立化成工業株式会社, 医薬品研究所, 研究員
杉浦 亮  北海道大学, 医学部, 助手 (20241317)
キーワードEBウイルス / ウイルスベクター / 遺伝子治療
研究概要

われわれは世界で初めてEBV増殖に許容性の細胞を分離し、EBVベクターによる遺伝子導入法を確立した。
本研究の目的はヒトに使用できる安全で有効なEBVベクターを開発することである。今年度は以下の研究を行った。
1.LMP1遺伝子を欠失したEBVの作製:EBVが潜在的に持っている発癌活性にもっとも関連していると考えられる膜蛋白質LMP1遺伝子を欠失したEBVの作製した。まず、EBVのLMP1遺伝子を含む4.2kbp部分のSfiI部位へネオマイシン抵抗性遺伝子を挿入したターゲッティング用プラスミドを構築した。次いで本プラスミドをEBV陽性Akata細胞へトランスフェクトし、G418選択により標的部位にネオマイシン抵抗性遺伝子を組み込んだ細胞クローンを分離した。この細胞クローンが組み換えEBVを産生することを確認し、現在その生物活性を検討している。
2.増殖性を無くしたEBV産生システムの開発:EBウイルスのBALF2遺伝子を持続的に発現するパ-ケージング細胞をEBV陰性Akata細胞を用いて作製した。現在BALF2遺伝子部分を欠失させた組み換えEBVを作製中であり、得られたEBVはパッケージング細胞でのみ増殖することが期待される。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Yoshiyama, H. , Shimizu, N. and Takada, K.: "Persistent Epstein-Barr virus infection in a human T-cell line: unique program of latent virus expression." The EMBO Journal. 14. 3706-3711 (1995)

  • [文献書誌] Takada, K. , Shimizu, N. , Tanabe-Tochikura, A. and Kuroiwa, V. ,: "Pathogenic role of Epstein-Barr virus in human cancer" Intervirology. 38. 214-220 (1995)

URL: 

公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi