研究課題/領域番号 |
07557039
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
三澤 章吾 筑波大学, 社会医学系, 教授 (50086534)
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研究分担者 |
小野 古志郎 日本自動車研究所, 第三研究部, 主任研究員
本田 克也 大阪大学, 医学部, 助教授 (00240789)
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キーワード | 交通事故損傷 / 自動二輪車 / 成傷機序 / 事故様態 / 乗員損傷 / AIS |
研究概要 |
ミクロ調査に基づく損傷の状況と加害部位の分析 (1)損傷程度(AIS)別の損傷部位の構成 ミクロ調査で得られた事例(504例)を用いて、AIS別に損傷部位を分析する。この種の分析は昨年度までは行われていないが、個々の事例を詳細に検討できたことにより分析が可能となった。 AIS5、6では頭部・胸部・頸部の順に損傷が認められ、逆にAIS1、2では上下肢の損傷が圧倒的に多いことがわかった。 (2)二輪車単独事故損傷の加害部位 本年度はミクロ調査により損傷の加害部位について分析可能となった。重症度別(軽傷〜死亡)の加害部位(路面、工作物、車体等)と、さらにAIS別の詳細な加害部位(二輪車ハンドル、レッグシールド等)を明らかにした。 (3)人体部位別の損傷程度と加害部位 頭部、顔面、頸部、胸部、胸部等の損傷程度(AIS別)と詳細な加害部位について分析した。 (4)二輪車乗員の死因として頭部では脳挫傷、脳幹損傷、頸部では頸髄損傷、胸部では血気胸、腹部では肝、腎など臓器の破裂などが認められる。 (5)二輪車の燃料タンク、サドルによる乗員会陰部の損傷(表皮剥脱、皮下出血、裂創など)およびハンドル、グリップなどにより手指の損傷(骨折、皮下出血、挫傷など)は二輪車乗員に見られる特徴的な損傷である。
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