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1996 年度 実績報告書

高速液体クロマトグラフ質量分析装置用全自動試料前処理・導入装置の開発

研究課題

研究課題/領域番号 07557042
研究機関関西医科大学

研究代表者

吉田 学  関西医科大学, 医学部, 講師 (20122004)

研究分担者 吉村 澄孝  関西医科大学, 医学部, 助手 (70167005)
沖井 裕  関西医科大学, 医学部, 助手 (20121915)
綿引 利充  関西医科大学, 医学部, 講師 (70077692)
林 守正  (株)島津製作所, 応用技術部・係長, 研究職
赤根 敦  関西医科大学, 医学部, 教授 (70202520)
キーワードサーモスプレイ質量分析計 / カラムスイッチング法 / 定性・定量
研究概要

1 サーモスプレイ質量分析計に試料を導入するためには試料を噴霧するペ-パライザの目詰まりやイオン化室の汚染を極力なくすために移動相中に高濃度に含まれる塩類を取り除く必要がある.そのためには脱塩処理カラムの接続が不可欠となるが,パラコートやジクワットなど,アルカリ性の移動相を用いないと保持できない物質もあり,アルカリ条件下でも耐久性のあるカラムを選択する必要がある.当初はアルカリ条件下でも劣化されにくい資生堂のODSカラムを使用していたが,やはり高価なカラムの劣化は避けられないため,安価に自作可能なセップパックC18を充填したカラムを使用することにした.その結果,移動相をアンモニアでアルカリ性にすることで,上記の物質についても分析が可能となり,かつ100時間以上の使用が可能であった.
2 パラコートとジクワットを分析用ODSカラムで明瞭に分離することは困難である.そこでピークはブロードになるが両成分の分離が可能なゲルカラムに通し,分離された各成分をポンプの操作によって別々に抽出し、脱塩処理後ODSカラムで分析する二段階分離抽出法を開発した.その結果各成分をシャープなピークとして検出することが可能となった.
3 血清試料を直接導入する場合,移動相として40%アセトニトリルを用いると試料中の蛋白質が変性・凝固し,カラムの目詰まり等をきたす.そこで前処理としての除蛋白法を検討したところ,アセトニトリル,メタノール,トリクロール酢酸などのうち等量のアセトニトルが除蛋白剤として最も有効であった.

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 吉田学: "カラムスイッチング法による生体試料中のジアゼパムの直接分析." 法医学の実際と研究. 39. 101-106 (1996)

  • [文献書誌] M.Yoshida: "Automatic extraction-analysis system for benzodiazepines in biological materials by column-switching HPLC" Proceedings of The Third International Symposium ADVANCES IN LEGAL MEDICINE. 1996. IN PRESS.

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公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

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