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1996 年度 実績報告書

C型肝炎ウイルスに対するT細胞ワクチンの開発

研究課題

研究課題/領域番号 07557047
応募区分試験
研究機関自治医科大学

研究代表者

井廻 道夫  自治医科大学, 医学部, 教授 (70134228)

研究分担者 金子 隆志  自治医科大学, 医学部, 助手 (10254913)
森山 貴志  自治医科大学, 医学部, 講師 (10240706)
キーワードC型肝炎ウイルス / C型肝炎 / 細胞障害性T細胞 / HLAB44 / ワクチン / インターロイン12 / GM-CSF
研究概要

C型肝炎ウイルスに対するT細胞応答を利用した新しい予防法,治療法を開発するための基礎的検討を行った.HLAB44を有する慢性C型肝炎患者末梢血のC型肝炎ウイルス量と細胞障害性T細胞応答の検討から,C型肝炎ウイルス特異的細胞障害性T細胞がウイルス増殖を抑制している可能性を先に明らかにした.本年度は,細胞障害性T細胞応答を増強すると考えられるサイトカインのHLAB44拘束性C型肝炎ウイルス特異的細胞障害性T細胞誘導に及ぼす影響と,C型肝炎ウイルスコア抗原をコードするDNAワクチンによるマウスにおける細胞障害性T細胞誘導に及ぼす影響について検討した.インターロイキン12は細胞障害性T細胞誘導増強効果を有することが知られているが,HLAB44を有するC型慢性肝炎患者末梢血リンパ球をin vitroでC型肝炎ウイルスコア蛋白88-96により刺激し,C型肝炎ウイルス特異的細胞障害性T細胞を誘導する際にインターロイキン12を添加したところ,増強効果は認められずかえって細胞障害活性の抑制が見られた.この原因として,過剰のインターロイキン12投与により,その作用を抑制するインターロイキン10の産生が誘導され,インターロイキン12の作用がかえって抑制された可能性がある.一方,マウスにC型肝炎ウイルスコア抗原をコードするDNAワクチンを投与する際に,同時にGM-CSFを発現するDNAも同時に投与したところ,非特異的細胞障害活性の増強は見られたが,C型肝炎ウイルス特異的細胞障害性T細胞活性の増強は認められなかった.現在,更に投与方法,投与量を変えて検討中である.

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Kaneko,Takashi: "Three new cytotoxic T cell epitopes identified within the hepatitis C virus nucleoprotein" Journal of General Virology. 77. 1305-1309 (1996)

  • [文献書誌] Hiroishi,Kazumasa: "Cytotoxic T lymphocyte response and viral load in hepatitis C virus infection" Hepatology. 25(印刷中). (1997)

  • [文献書誌] Ando,Kazuki: "Perfporin,Fas/Fas ligand,TNF-α pathways as specific and bystander killing mechanisms of hepatitis C virus-specific human CTL" Journal of Immunology. (印刷中). (1997)

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公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

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