研究課題/領域番号 |
07557060
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応募区分 | 試験 |
研究機関 | 東海大学 |
研究代表者 |
盛 英三 東海大学, 医学部, 助教授 (90146598)
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研究分担者 |
谷岡 健吉 日本放送協会, 放送技術研究所, 副部長
兵藤 一行 高エネルギー物理学研究所, 測定器系, 助手 (60201729)
安藤 正海 高エネルギー物理学研究所, 測定器系, 教授 (30013501)
田中 豊 東海大学, 医学部, 講師 (50155181)
田中 越郎 東海大学, 医学部, 講師 (80211366)
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キーワード | 放射光 / ハイビジョンカメラ / 微小血管造影法 |
研究概要 |
微小血管病変の臨床評価を実現しうる血管造影装置を開発するために以下の実験を行った。実験動物に単色放射光(X線)を照射し、アバランシェ型テレビカメラで撮影を行なった。これらの実験から、1)冠微小血管造影システムを確立した。2)犬を対象とした生体下での微小冠動脈枝造影を行い、微小血管造影所見と局所心筋血流量との対比を行った。3)坦癌動物の、腫瘍栄養血管の撮影を実現」した。高解像度の撮影システムでは視野が小さくなるので、動きの激しい冠動脈枝の撮影では目的とした血管を視野中に保持することがしばしば困難であった。このため、光学系を工夫して、比較的低解像度で位置決めを行い、標的血管とその周囲のみを選択的に高解像度で撮影できるシステムに改造した。このシステムを用いて、前年度の微小血管造影に準じて動物実験を行った。ビ-グル犬10頭を用いて、麻酔し、開胸した後、左鎖骨下動脈から冠動脈枝にバイパス路を作成した。このバイパス路中に電磁流量計のプローブを内蔵しておき、同冠動脈枝の血流量をモニターした。圧トランスデューサーにより冠動脈枝かん流圧をモニターした。ヨード造影剤(イオパミロン3.5ml)をバイパス路内に注入して、微小冠動脈枝を選択的に造影した。対照状態での造影を終えた後、アデノシン投与(動脈枝血流量を増加)と、エンドセリン投与(動脈枝血流量を減少)などにより、微小血管径を変化させて同動脈枝の造影を繰り返した。
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