研究課題/領域番号 |
07557080
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応募区分 | 試験 |
研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
大川 治夫 筑波大学, 臨床医学系, 教授 (30009667)
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研究分担者 |
伊藤 博康 浜松ホトニクス, 筑波研究所, 研究員
雨海 照祥 筑波大学, 臨床医学系, 講師 (50175923)
池袋 賢一 筑波大学, 臨床医学系, 講師 (70251064)
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キーワード | 鎖肛ブタ / 三次元立体構築 / 総排泄腔 / 放射光 / 発生学 / 顕微鏡像CT |
研究概要 |
鎖肛ブタ家系の継続維持の為の努力が続いている。鎖肛ブタ胎仔の矢状断連続切片の作成を続けている。22〜60日令における泌尿生殖器系、総排泄腔、直腸の発生を中心に個体発生学的研究を継続している。これに更に系統発生学的系統を加えている。連続切片組織像より、コンピューター画像上での任意の仮想解剖像構築を目指した作業を続けている。妊娠初期の微細な体内構造をもつ胎仔の解剖構造を連続組織切片法以外の方法で検討して来た。組織間のコントラストの少ない胎仔組織塊より顕微鏡像レベルでの連続断層像を得る方法の前段階として、拡大断層像を得るための方法を検討した。 投影型X線顕微鏡:走査型電子顕微鏡(日立製S-2500CX)の試料部分を生物研究用に改造した装置である(明治大学理工学部三井研究室による)。30日令〜50日令のホルマリン固定したブタ胎仔を無処置にしてそのまま試料として用いた。10〜20KeV,7〜10min.の条件で撮像を行ったが、十分な拡大率、分解能などは得られなかった。標本の厚さ、各種染色法などの工夫に成功しない限り、X線CTの可能性はなお得られない。 高エネルギー研究所のみならず、日本では更に数カ所での放射光施設が建設予定となっており、単色放射光を利用できる可能性が大きくなってきた。筑波大学臨床医学系の放射線グループでは最近開発し、利用している位相型X線CTが現段階では顕微鏡像CTを作成するのに最も優れた方法である事を確認している。しかし未だ試料サイズ、空間分解能、計測時間などの理想的なレベルには至っていないので、さらなる進歩が期待される。 しかし放射光の利用がわれわれの問題を解決するのに最善の方法と考える。
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