• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1997 年度 実績報告書

組織特異的に細胞の時限破壊を引き起こす新しいマウス交配系の開発とその応用

研究課題

研究課題/領域番号 07557092
研究機関新潟大学

研究代表者

桑野 良三  新潟大学, 遺伝子実験施設, 助教授 (20111734)

研究分担者 熊西 敏郎  新潟大学, 脳研究所, 教授 (40018601)
キーワード遺伝子 / リコンビナーゼ / Cre-lox / ジフテリアトキシン / ジーントラップ / トランスジェニックマウス / 脳 / 免疫組織科学
研究概要

平成9年度の研究実績は、1)Cre-lox遺伝子発現制御システムを応用して、ジフテリアトキシンAフラグメント遺伝子(DT-A)の細胞破壊効果と、2)ジーントラップ法による新しいプロモーターの発見である。
1)DT-Aの効果をアストロサイトーマ由来のC6細胞株を用いて行なった。DT-Aを活性化するプロモーターにモロニ-白血病ウイルスLTRを用いた。モロニ-白血病ウイルスLTRの下流に、両端を34塩基からなるlox配列で挟さまれた転写終結シグナル(ストッパー)を挿入し、その下流にDT-Aとネオマイシン耐性遺伝子を連結した細胞破壊ベクターを構築した。G418で選択して形質転換C6細胞株を得た。モロニ-白血病ウイルスLTRに駆動される転写を、ストッパーとして挿入した酵母由来のスペーサーDNAでほぼ100%転写を止めることができた。次に、培養細胞内におけるCreリコンビナーゼの活性を確認できたので、細胞破壊ベクターとCre遺伝子のコトランスフェクション行なった。その結果、loxに挟まれたストッパーがCreによって切断・除去されてDT-Aが転写され、C6細胞が破壊され、Cre-loxによる正確な切断を確認することができた。
2)ジーントラップ法はマウス個体での遺伝子発現とその構造、染色体の位置を同時に解析できるので、本研究に関連して新しい遺伝子のプロモーターの検索にジーントラップ法を用いた。神経細胞と心臓に優先的に発現している遺伝子と殆どすべての細胞に発現している2系統のジーントラップマウスを樹立した。これらの遺伝子のプロモーターが利用できる段階まで研究を進めた。

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] Shirai, M.: "A gene trap strategy for identifying the gene expressed in the embrycric nervous system." Zool. Sci.13. 277-283 (1996)

  • [文献書誌] Yuasa, S.: "Neuron - glia interrelations during migration of Purkinje cells in the mouse smbryanic oerebellum." Int. J. Devl.14. 429-438 (1996)

  • [文献書誌] Abe, T. K.: "The presenae of the 50 - KDa subunit of dynactin complex in the nerve growth cone." Biochem. Biophys. Res. Commun.233. 295-299 (1997)

  • [文献書誌] Usui, H.: "cDNA cloning and mRNA expression analysis of the human neuronatin." J. Mol. Neurosci.9. 55-60 (1997)

  • [文献書誌] Fujiwara, M.: "Expressions of a clacium - binding protein ( spot 35 / calbindin - D28k ) in mouse olfactory cells : possible relationship to neuronal differentiation." Eur. Arch. Otorhinolaryngol.254. 105-109 (1997)

  • [文献書誌] Itoh, Y.: "Mapping of chlesystokinin transcription in transgenic mioe brain using Esherichia coli β - galactoridase reporter gene." Devl. Growth. Different.(in press).

URL: 

公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi