研究概要 |
今回の研究の目的は、ヒト腎細胞癌の遺伝子治療の基礎的な検討としてHerpes simplex virus typel (HSV1) defective viral vector (Kaplitt et al.Mol.Cell Neurosci.2:320,1991)を用いて、in vitro(培養細胞),in vivo(動物実験)で腎細胞癌の癌抑制遺伝子であるVHL遺伝子を癌細胞へ導入し遺伝子の発現効率、導入遺伝子の効果、個々の細胞や生体への安全性を詳細に検討することです。 現在、HSVベクターにVHL遺伝子を導入してものと、lacZのみを導入したnegative controlと双方が腎細胞癌の培養細胞内に高率に導入できていること、さらに遺伝子発現があることを、VHL蛋白の抗体を用いたWestern blotや免疫蛍光染色の形で確認した。しかしながらHelper virusのtiterの調整が困難であり、VHL遺伝子をを導入したベクターとnegative controlの間の効果の比較に問題を有しているため現在細部について検討中です。
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