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1995 年度 実績報告書

着床期周辺現象の無侵襲モニタリング-細胞形態- 位相変換システム・観察系の開発-

研究課題

研究課題/領域番号 07557106
研究機関福井医科大学

研究代表者

富永 敏朗  福井医科大学, 医学部, 教授 (10026908)

キーワード着床 / 受精 / 電気生理学
研究概要

1)培養・測定系
培養液にはHTFまたはmodified HTF+20% Maternal serumを用いた。Falcon organ culture dishに各種工作を施した電極を装着し、以下のシステムで位相の変化を記録した。
エヌエフ回路設計ブロック社製二位相ロックインアンプ5610B
エヌエフ回路設計ブロック社製低雑音プリアンプLI-75A
グラフテック社製サーボコーダSR6335
電極には銅・白金を用いた。
2)顆粒膜細胞およびヒト精子を用いた検討
顆粒膜細胞はヒト体外受精・胚移植法の中で、採卵術にて卵と同時に採取された顆粒膜細胞を、患者の同意を得て、短期間の培養を行った。ヒト精子は正常健常者より同意の上で、提供されたものを使用した。
当初の計画では、電極間に流した高周波の位相のズレを用いて、細胞の変化を捉えようとするものであったが、電極・測定条件の検討にも関わらず、年度内にノイズの除去・測定系の確立は困難であった。
類似の方法として、近年、半導体上に細胞を置き細胞外のpH変化を捉えようとするCytosensor Microphysiometerが、Molecular Device社により開発された。検出対象が、我々とは異なるが、基本的な発想は同様である。Microphysiometerを用いた細胞機能に関する研究は、特に各種成長因子や薬物などを投与した際の、細胞の代謝変化の検討に用いられており、特に薬理学分野での研究に有用であると思われる。
一方、文献的にも、実際に米国でMicrophysiometerを用いた研究を行っている研究者との情報交換においても、生殖医学分野での、このようなアプローチは未だ見られていない。
今後も、電極等(センサー)の改良により、ヒト生殖細胞の微少変化を観測できる測定系を確立する予定である。

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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