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1995 年度 実績報告書

破骨細胞および骨芽細胞の生物学的制御

研究課題

研究課題/領域番号 07557133
研究種目

試験研究(B)

研究機関徳島大学

研究代表者

住谷 光治  徳島大学, 歯学部・附属病院, 講師 (30206586)

研究分担者 上岡 寛  徳島大学, 歯学部, 助手 (80253219)
日浦 賢治  徳島大学, 歯学部・附属病院, 講師 (20228696)
キーワード破骨細胞 / カテプシンL / プロトンポンプ / carbonic anhydrase II
研究概要

1.カテプシンLの抗体作製に関して:モノクロナール抗体と抗血清の両者で準備を進め、抗血清において高い特異性を獲得した。したがって以後の実験にはカテプシンL抗体として抗血清を用いた。
2.プロトンポンプに関して:破骨細胞の波状縁に存在するプロトンポンプ(H^+-ATPase)をbafilomycin Alで阻害すると、副甲状腺ホルモン(PTH)で促進される骨片上の骨吸収活性は阻害剤の濃度に依存的して抑制された。この時の培養上清を回収し、抗カテプシンL抗体を用いたウエスタンブロッド解析でプロカテプシンLの存在を確認した。この場合、PTHのみで骨吸収を促進させた培養上清と比較すると明らかなプロカテプシンLの量的差異は認められなかった。一方、carbonic anhydrase (II)の阻害剤であるacetazolamideは、PTHと共存させた状態において骨吸収活性を濃度依存的に抑制した。また、PTHのみで骨吸収を促進させた培養上清と比較すると、明らかにプロカテプシンLの産生が抑制された。以上より、細胞内でのプロトン産生(pHの変化)がプロカテプシンLの産生に関与する可能性が示唆された。
3.現在、骨芽細胞(プライマリ-細胞、株細胞等)の培養上清を回収し破骨細胞の活性を促進させる画分について検討中である。また、骨芽細胞の培養上清中の破骨細胞活性化因子について検討中であるが、その本態を突き止めることは困難が予想される。従って骨芽細胞を刺激する因子を単に液性因子のみではなく例えば機械的な外力等も応用して、少なくとも刺激因子の差による活性化因子の差を分子量レベルで検討する事を考慮している。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Hisao Kakegawa: "Sectretion and processing mechanisms of prcathepsih L in bone resorption" FEBS Letters. 370. 78-82 (1995)

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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