研究課題/領域番号 |
07557155
|
研究種目 |
基盤研究(A)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
生物系薬学
|
研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
川嵜 敏祐 京都大学, 薬学研究科, 教授 (50025706)
|
研究分担者 |
竹内 誠 キリンビール基盤技術研究所, 主任研究員
鈴木 明身 東京都臨床医学総合研究所, 部長 (70134533)
小堤 保則 京都大学, 薬学研究科, 助教授 (70205425)
|
研究期間 (年度) |
1995 – 1997
|
キーワード | 糖鎖性抗原 / CMP-NeuAc水酸化酵素 / N-グリコリルノイラミン酸 / HD抗原 / 遺伝子改変 |
研究概要 |
主要な糖鎖性抗原として知られるN-グリコリルノイラミン酸はシアル酸の一つの分子種であり、調べられた限りではヒト以外の全ての哺乳動物に含まれている。N-グリコリルノイラミン酸が強い抗原性を有することは、ヒトに対して動物由来の血清をくり返し投与した場合(抗血清などで)に起こるアナフィラキシ-ショックの主要な抗原(HD抗原)のエピトープとしてN-グリコリルノイラミン酸が同定されたことからも明らかである。本研究は、このN-グリコリルノイラミン酸の抗原性が問題となる種々の医療用生物を遺伝子改変技術を利用して改良しN-グリコリルノイラミン酸を含まない医薬品の開発を目指すことを目的とした。 (1)CHO細胞に関しては、マウス由来のCMP-NeuAc水酸化酵素cDNAを利用して、ハムスター由来のCMP-NeuAc水酸化酵素の遺伝子を単離し、その配列を決定した。さらに、これを利用してCMP-NeuAc水酸化酵素の遺伝子の一方を破壊したCHO細胞を得ることに成功した。 (2)CMP-NeuAc水酸化酵素の遺伝子を破壊したノックアウトマウスの作製については、本酵素のゲノム配列を明らかにし、この情報を用いてノックアウトベクターを作製した。さらに、これを利用して、相同組み替えされたES細胞を得、マウス胚に導入してキメラマウスの得ることに成功した。さらに、これを利用してF1ヘテロマウスも現在作成中である。
|