研究課題/領域番号 |
07557183
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
解剖学一般(含組織学・発生学)
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研究機関 | 旭川医科大学 (1997) 大阪大学 (1995-1996) |
研究代表者 |
木山 博資 旭川医科大学, 医学部, 教授 (00192021)
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研究分担者 |
津田 学 田辺製薬(株), 応用生化学研究所, 研究員
今泉 和則 田辺製薬(株), 応用生化学研究所, 研究員
田賀 哲也 大阪大学細胞工学センター, 助手 (40192629)
加藤 英政 旭川医科大学, 医学部, 助手 (50292123)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1997
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キーワード | GAP-43 / トランスジェニック / Lacz / 神経損傷 / 舌下神経 / Ras / アデノウイルス / 軸索再生 |
研究概要 |
本研究の目的は標的遺伝子組換えを用いるのではなく標的遺伝子の発現を一時的に抑制しようと試みるものである.この系を開発する背景として、我々が以前から神経再生関連遺伝子の探索を行っていた経緯があり、本研究では損傷を与えた後神経再生時に特異的に発現する遺伝子群の発現を抑制することによって、それら遺伝子の機能を検討することを目指した.このために、神経損傷に応じて著しい発現促進を示す遺伝子GAP-43の発現をコントロールしているプロモーターに着目し、このプロモーターの下流に目的遺伝子のアンチセンスやリボザイムをコードした遺伝子のトランスジェニック動物を作成することを試みた.平成7年度はGAP-43プロモーター領域のクローニングを行い.平成8年度には、これが正しく作動することを試みるために本プロモーターの下流にLacZを結合させた遺伝子のトランスジェニックマウスの作成を試みた.ここで、一つの問題点が明らかになった.トランスジェニックの効率が極端に悪いということである.このため、GAP-43プロモーター領域を短くし軽量化を試みた.平成9年度に入ってからGAP-43のプロモータの下流にGAP-43のN末のアミノ酸配列とLacZの融合蛋白をつないだコンストラクトによるトランスジェニック動物が完成した.本トランスジェニック動物は本研究の最終目標産物ではないが、今後の神経可塑性や再生の研究には極めて利用価値が高い. 上述のようなトランスジェニック動物の作成を試みる傍ら、遺伝子発現抑制の新たな手法でさらに多くの利点を有すると考えられるアデノウイルスを用いた遺伝子導入の方法の開発を同時に開始した.本手法により、少なくとも末梢神経の損傷時に損傷神経解剖に特異的に遺伝子を導入することが容易になった.
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