研究課題/領域番号 |
07557186
|
研究種目 |
試験研究(B)
|
研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
紫藤 治 金沢大学, 医学部, 助教授 (40175386)
|
研究分担者 |
田辺 実 金沢大学, 医学部, 助手 (20217110)
杉本 直俊 金沢大学, 医学部, 助手 (80272954)
|
キーワード | 直接熱量計 / 直接熱量計測法 / 間接熱量計測法 / 熱流束板 / 非蒸散性熱放散量 / バイオテレメトリー |
研究概要 |
本年度は当該体熱出納測定システムの中核をなす直接熱量計(代謝箱)の製作を完了し、また、直接熱量計への各種センサーの取り付け、他のサポ-ティングシステムとの組み合せも完了した。以下それぞれの概要を記す。 1.直接熱量計:直接熱量計の内箱(内寸W36×L43×H46cm)には強度を保つためアルミニウム合金(アールハイス材、厚さ8mm:アルミ約90%、銅1.2〜2.0%、マグネシウム2.1〜2.9%、亜鉛5.1〜6.1%、その他)を採用した。内箱の外面には、密に巻いた銅パイプを密着させ、ヒートシンクとした。更に、その外面を断熱材で覆い、硬質塩化ビニール板(厚さ8mm)製の外箱で支持した。直接熱量計内壁の熱流束板取り付け面積は熱量計内に設置する輪付きケージの形態およびそのシャッターのコントロール用金具のため各壁面積の60〜80%に制限された。しかし、本システムの感度は壁温18.0、24.0、28.6℃においてそれぞれ1.26×10^<-2>、1.22×10^<-2>、1.25×10^<-2>W/mVと十分に実用に耐え得るものであった。 2.センサー:熱量計内には、深部体温測定のためのバイオテレメトリー用アンテナ2本、行動量、摂食回数・輪回し回数測定用の光電スイッチ3個、壁温測定用の熱電対を設置し、リ-ド線はすべて後壁の小孔より導出した。 3.サポ-ティングシステム:水循環システムは恒温槽で温度調節した蒸留水を循環ポンプにより熱量計ヒートシンクに送った。大量の循環水量(23〜25 l/min)により、熱量計内壁温を一定に維持した。マスフロメータの使用により熱量計内空気流量を長時間厳密にコントロールした。
|