研究課題/領域番号 |
07557188
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応募区分 | 試験 |
研究機関 | 藤田保健衛生大学 |
研究代表者 |
渡邉 悟 藤田保健衛生大学, 衛生学部, 教授 (00021361)
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研究分担者 |
深井 克明 島津製作所, 航空機器事業部, 主任研究員
長岡 俊治 宇宙開発事業団, 主任開発部員
羽柴 基之 名古屋市立大学, 医学部, 講師 (20180820)
高林 彰 藤田保健衛生大学, 衛生学部, 助教授 (00126872)
森 滋夫 名古屋大学, 環境医学研究所, 教授 (00023656)
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キーワード | バーチャルリアリティ / 空間識 / 視運動刺激 / 立位姿勢 / 体動揺 / ヘッドマウンテッドディスプレー / 自己運動感覚 / 下肢筋活動 |
研究概要 |
仮想体験装置(バーチャルリアリティ、VR)による視覚刺激装置の作成にあたり島津製作所航空機機器部と渡邉が特許申請中のHead Mounted Display (HMD)の改良につとめ、9月中間的な会合をもって、computer graphics (CG)の対応が検討された。CGは視覚刺激のランダムドットパターンを用い、左右、上下に加えて、前後の三方向の動きについて周波数、振幅およびドットの大きさ(spatial frequency)のパラメタの変換を可能にした。更に、画面の中央に固視点を設け、中心視と辺縁視との効果を調べられる様に設定した。被験者を用いた実験としては本年度はHMDによりVR刺激を行った際、立位姿勢ではそれぞれ刺激方向に応じて、左右刺激は左右に、上下刺激は前後に、また前後方向では前後に体の動揺を生じさせることが出来る。この体の動揺はVR刺激による自己運動感覚が引き金となる。さらに、体の動揺については身体各部(頭、肩、腰、膝、踝)の動きを記録するため、video-trackerを用いて追跡した。その結果、頭の動きが最も顕著であり、しかも刺激方向のみでなく、回転が加わる複雑な動きであることが明らかとなった。このことは解析の難しさを示すものであり、平成9年度の実験で解決する予定である。また、体全体の動きは足関節回りの動きがの主な成分であり、下肢筋の筋電図の活動からも解析出来た。殊に金活動からは随意的調節よりはむしろ、反射性の支持的な反応が主体をなしていた。この事は自己運動感覚により生じる姿勢の調節系に反射性の部分が大きく関与する事が認められた。
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