研究課題/領域番号 |
07557202
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研究種目 |
試験研究(B)
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
上出 利光 北海道大学, 免疫科学研究所, 教授 (00160185)
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研究分担者 |
岩田 誠 三菱化学, 生命科学研究所, 主任研究員
安田 慶秀 北海道大学, 医学部・附属病院, 教授 (60125359)
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キーワード | GM-CSF / 皮膚移植 / DST / キメリズム / 樹状細胞 / 免疫学的寛容 |
研究概要 |
(1) 免疫学的寛容とキメリズム成立との関係を明らかにするために、皮膚移植と心臓移植を同系マウスの雌雄間で行い、移植片由来の細胞(いわゆるpassenger leukocyte)のホ-ミング様式を雄特異的遺伝子をPCRで検出することで検討した。この結果皮膚と心臓では明らかにpassenger leukocyteの広がり(つまりキメリズム)の様式に差があることが判明した。心臓からは皮膚に比して明らかにpassenger leukocyteが広範な組織へと分布している。心臓と皮膚でみられる差は、組織の容量の差ではなく、また含有末梢血による差ではない。 (2)胎児肝より非肝細胞分画を分離しGM-CSFにて長期間培養し、樹状様細胞を得る方法を確立した。形態学的には単一の集団でいわゆる樹状細胞に類似している。主要組織適合抗原ClassIは低発現しているが、ClassIIf陰性であった。 (3)胎児肝より分離し、GM-CSFで1週間培養した細胞をDST(Donor specific transfusion)し、FK506と併用することでこれまで抑制が難しいとされてきたアロ皮膚移植片に対する生着延長を導入することができた。
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