研究課題
センサー部の改良を行、測定を試みた。カーボン素材を主に太さ500μmとし先端形状を膜付けを確実にするため、半球面状の加工処理をした。(先端形状が鋭利であると、先端部に膜が非常に付き難く露出していたり膜厚が厚くなったりする為、測定に支障をきたす原因となる。)膜としては現在各所で使用されているナフィオンを膜付けしその後シリコンを主成分とし低粘度化(50%希釈)することで膜付けを均一化した。このとき膜の厚さが均一になる様シリコンの粘度及び装着後の自然乾燥状態に常時注意する必要がある。このため薄膜になり且つ、ある程度の強度を保つ濃度を検討した。膜が厚くなるとNOの反応が見られなかった。膜が薄くなるとNOのバブリングの微細な波動を感知すると共にNOの反応も如実に現れた。しかしながら、初回のバブリングにより薄膜が剥げ落ちてしまい2回目以降の反応は全く別のものとなってしまった。この為、水面展開法でシリコン膜を装着させこの時水温を21℃に保つ様にした。この後シリコンを固定化し、測定した。バブリングによる影響を確認する目的で大気を同一条件でバブリングした結果が影響はなかった。センサー部としては白金、白金イリジウム、カーボンを選択した。基準電極としては、分極電圧等を考慮してセンサーと同一素材で試みた。ポーラリティボルテージ安定の度合いはPtirにナフィオンを固定させシリコン膜を装着させた場合安定までに15分程要した。Ptにおいても同様の処理をしたがやはり約15分かかったカーボンでは、ポーラリティボルテージ安定に2分程であった。いずれも同一方法でナフィオン及びシリコンを装着させた。シリコン膜では非常に弱く耐久性を欠くため我々はゴム膜を新たに皮膜として使用した。シリコン膜と同様に装着させ測定を試みているが、さらに継続して検討する。一方、NOの実験的および組織化学的研究も平行して遂行した。
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