研究課題
基盤研究(A)
アンプの開発として電気分解反応を利用した電極法を測定原理として選択した。血液、溶液、生体組織中に産生するNOガス濃度及び溶液中に含まれるNOガス濃度を連続的に測定するための適した方法と思われる。NO濃度出力0-199.9nMOLとし、半減期が非常に早い為応答速度は、NO濃度0.5sec(2Hz)とした。また非常に微量な濃度で高増幅を行うため、ノイズ対策を各所に施した。センサー部はカーボン素材を主に太さ500μmとし先端形状を膜付けをした。膜としては現在各所で使用されているナフィオンとシリコンを主成分とし薄膜ちなり、且つ、ある程度の強度を保つ濃度を検討した。膜が厚くなるとNOの反応が無く膜が薄くなるとNOのバブリングの微細な波動を感知すると共にNOの反応も如実に現れた。しかしながら、初回のバブリングにより薄膜が剥げ落ちる等で、水面展開法によるシリコン膜を装着させたこの時水温を21℃に保つ様にした。カーボンでは、ポーラリティボルテージ安定に2分程であった。シリコン膜では非常に弱く耐久性を欠くため我々はゴム膜を新たに皮膜として使用した。シリコン膜と同様に装着させ測定を試みているが現在のところ考慮中である。カーボンを素材として使用することでナフィオンとシリコン膜により白金より安定したNO測定ができると思われる。今後の課題として膜の強度及び絶対値較正の方法等問題は、多々ある。NOの測定自体は可能であるが、いまだ、連続測定への応用は完全でなく、今後も検討する。一方、N合成酵素の実験的ならびに組織化学適研究をすすめ、NOの作用機序、NOの拮抗剤の意義、各種NO合成酵素の分布などを検討し、その成果は口頭発表した。
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