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1996 年度 実績報告書

照射効果モニターのための新しい単クローン抗体の作製

研究課題

研究課題/領域番号 07557237
研究機関東京大学

研究代表者

鈴木 紀夫  東京大学, 医学部, 教授 (10010050)

研究分担者 平野 和也  東京大学, 医学部, 助手 (80251221)
伊藤 正光  東京大学, 医学部, 助手 (80176362)
酒井 一夫  東京大学, 医学部, 講師 (40153837)
キーワードX線誘導蛋白p41 / p41抗体 / MOLT-4 / Set遺伝子
研究概要

放射線高感受性を示すヒトTーリンパ腫MOLT-4細胞にX線(〜10Gy)を照射後(〜10時間)、2次元電気泳動によって、分子量41kDaのタンパク質p41(等電点4.0)の誘導が検出された。次にp41の部分アミノ酸配列を決定し、ホモロジー検索の結果、p41は非常に長い酸性ドメインをC末端に有するset遺伝子産物であることが示唆された。
抗体の作製:
得られた配列に基づいた合成ペプチドに対し、まずはじめにポリクローナル抗体を作製し、この抗体を用いたX線照射後のMOLT-4細胞に対するWestern Blottingの結果、p41に加え、分子量42kDaのタンパク質p42が共に反応した。
p41、p42の解析:
p41はタンパク質合成阻害剤であるシクロヘキシミド処理でも誘導が阻害されなかったことなどから、X線照射により誘導されるp41はp42の翻訳後修飾を受けた修飾体であることが示唆された。また、誘導の阻害剤としてはホスファターゼ阻害剤であるvanadateが阻害効果を有することが確認された。
現在、p41、p42の精製、さらにモノクローナル抗体の作製を継続中である。今後、モノクローナル抗体を用いてWestern blotting、及び免疫沈降法、病理組織染色等によりp41(p42)の発現機構、生物学的特性、細胞内局在を調べ、さらに各種細胞、組織分布や機能の解析をすすめ、p41の意義づけおよび有用性の解析をヌードマウス腫瘍を含めておこなう計画である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Matsumoto,Y.et al.: "A possible mechanism for hyperthermic radiosensitization mediated through hyperthermic lability of Ku subunits in DNA-dependent protein kinase." Biochemical and Biophysical Research Communications. (in press). (1997)

  • [文献書誌] Morimatsu,A.et al.: "Identification and characterization of a protein appeared after X-irradiation in human T cell leukemia." J.Radiat.Res.37. 1-11 (1996)

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公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

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