研究課題
基盤研究(A)
平成8年度は、以下の研究を行った。1)精神神経疾患における脳波解析以下の精神疾患の脳波について検討を行った。a.未服薬分裂症患者における投薬治療の脳波におよぼす影響についてb.てんかん患者のてんかん放電の発生源の推定についてc.老年期の健常人の脳波、とくにコヒーレンスの年齢変化についてd.アルコール飲酒時のαリズムとアルコール依存素因の関連について2)空間的に広がった活動部位を推定するアルゴリズムの開発すなわち頭皮上の電位から、脳表面の電位を推定するCorticogramの作成を行った。頭皮一頭蓋骨一脳形状からなる頭の計算モデル(Scalp-Skull-Cortex Model,or SSB model)を用い、境界要素法で頭皮上の電位分布から脳表面の電位分布を計算推定した。Corticogramの計算法の効果を確認するために、コンピュータで脳内に仮定した起電力による脳電位をシュミレーションし、Corticogram計算法により頭皮上でぼけた電位分布を復元でることを示した。さらに、頭皮上に付けた電極の数を増やして、作られたCorticogramの情報量が増えることをシュミレーションによって確かめた。また、ノイズによるCorticogram計算の誤差を評価した。
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