研究課題/領域番号 |
07557243
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研究種目 |
試験研究(B)
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研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
近藤 洋一 群馬大学, 生体調節研究所, 教授 (70008598)
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研究分担者 |
阿部 修三 (株)ユニオン, 技術開発課・技術開発, 室長(研究員)
近藤 壽彦 群馬大学, 生体調節研究所, 助手 (10162108)
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キーワード | 遺伝子診断 / 自動分析 / HPLC / 固相法 / 蛍光標識 / PCR法 |
研究概要 |
1.基本ハードウエアを組み立て自動化技術を確立した。 (1)HPLCシステム(本研究用に購入した設備)((a)試料注入用のオートサンプラー(電子冷熱式恒温ラック付)、(b)溶離液・反応液輸送用のイナ-ト型ポンプ、(c)送液用グラジェンター、(d)フロー式蛍光モニター、(e)各ユニットを一括コントロールし、かつデータ解析するためのコンピュータ、そして(f)分析結果を表示するためのプリンターを含む)に、サーマルコントローラー(本研究用に購入した設備)を組み込んだ基本システムを構築した。(2)サーマルコントローラーを改造した。カラム内で、PCR増幅反応を行うために、少なくとも3本のカラムをその内部に装着できるヒートブロックを試作し、そのうちの1本をダミ-カラムとし、温度を計測モニターできるように工夫した。(3)カラム圧、カラム温度、流速、流量などの各種試験を行ない、最適化をはかった。(4)被検試料の注入からデータ処理にまで至る、全行程の分析ステップを実施するために必要な、オートサンプラー動作、ポンプ動作、サーマルコントローラー動作などを一括制御するためのコンピュータプログラムを作成した。 2.種々の固相化プローブを容易に装脱着する技術を確立した。 (1)固相担体にDNA又はRNAを結合することのできる核酸固相化アンカーを調製した。(2)カラム内でのリガーゼ反応、制限酵素反応、DNA合成反応等の最適化条件を検討した。(3)12b〜数kb程度の任意の配列をもった核酸プローブを核酸固相化アンカーに容易に連結できる技術を開発した。(4)制限酵素切断によって、アンカーからプローブを切り出す技術を確立した。 3.蛍光標識プライマーを用いる高感度測定システムを開発した。 (1)適当な制限酵素で切断された被検DNA断片の両末端に、蛍光標識リンカーを連結するための末端標識技術を確立した。(2)微小量の標的DNAを蛍光標識プライマーによって特異的にPCR増幅し、蛍光モニターによって検出する技術を確立した。
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