研究課題/領域番号 |
07557257
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 試験 |
研究分野 |
耳鼻咽喉科学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
加我 君孝 東京大学, 医学部附属病院, 教授 (80082238)
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研究分担者 |
中村 雅一 東京大学, 医学部附属病院, 助手 (90217894)
室伏 利久 東京大学, 医学部附属病院, 講師 (30242176)
山岨 達也 東京大学, 医学部附属病院, 講師 (60251302)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1996
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キーワード | 小耳症 / 外耳道閉鎖 / ABR / 骨専 / 補聴器 / 音源定位 / 両耳干渉 / 両耳聴 |
研究概要 |
両側小耳症外耳道閉鎖の出生数は20万の出生に対して1人程度と考えられる。これらの子供は両側伝音難聴を呈し、その補聴は片側の乳突部に骨導端子を接着させ、マイク、増幅器、電池は箱型の本体部にあり、両者間はコードでつながっている。しかし、子供の成長とともにコードがわずらわしくなる。同時に片耳装用のために音源定位が出来ないために、不便な状態に置かれている。我々は本研究で(1)コードレス骨導補聴器の開発、(2)コードレス両耳装用骨導補聴器の開発、(3)骨導の両耳聴の音源定位能力の有無、(4)骨導の両耳刺激によるABRで両耳干渉作用が存在するかなどについて取り組んだ。 成果は以下の通りである。(1)片側に骨導端子、反対側に超小型のマイク・増幅器・電池を格納する本体、その両方をヘアバンドでつなぐタイプを開発し15名が使用している。コードはヘアバンドに隠されている。さらに(2)左右それぞれに骨導端子とマイク、増幅器、電池を格納する本体からなる両耳骨導補聴器を開発した。5名の子供に試用させたところ音源定位が可能であることがわかった。(3)両側骨導補聴器による音源定位能力について正常者と両側外耳閉鎖症例を対象に行った。検査にはリオン社製方向感検査装置を用いた。正常者では音圧差も時間差も全例成立した。患者では音圧差は全例成立したが、時間差は一部成立しない例があった。(4)骨導の両耳刺激によるABRでは、両耳干渉成分が、第4、第5波に出現した。これは正常者による結果であるが、パイロットスタディでは両耳外耳道閉鎖の子供でも両耳干渉成分が出現することがわかった。 以上、両側外耳道閉鎖症例では両耳聴能力が保たれ、両耳骨導補聴器を用いることで、その能力が補償され、両耳聴を日常生活に生かせることが明らかになった。
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