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1995 年度 実績報告書

ゾル-ゲル法による歯科用チタン系材料の表面改質に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 07557272
研究種目

試験研究(B)

研究機関北海道大学

研究代表者

亘理 文夫  北海道大学, 歯学部, 教授 (70158682)

研究分担者 宇尾 基弘  北海道大学, 歯学部, 助手 (20242042)
大川 昭治  北海道大学, 歯学部, 助手 (40001945)
近藤 清一郎  北海道大学, 歯学部, 助教授 (80018431)
キーワードゾル-ゲル法 / チタン / コーティング / 有機・無機複合体 / 表面改質
研究概要

平成7年度においてはゾル-ゲル法によるチタン系材料のコーティング処理とコーティング膜の特性評価を検討を行った。一般的なゾル-ゲル法の原料試薬であるシリコンアルコキシドとポリビニルアルコール(PVA)及びポリビニルピロリドン(PVP)を用いて、チタン系基板に有機・無機複合体の膜をコーティングした。コーティングは試料を原料溶液に浸漬し引き上げるディップコーティング法のための装置を作製した。コーティング後の試料はコーティング層を緻密化するため大気中(100℃)で焼成した。
本方法で得られた試料のコーティング状態は原料溶液の組成やコーティング処理時の引き上げ速度に大きく依存し、溶媒を多く含む低粘度の原料溶液を用いて低速で基板を引き上げながらコーティングすることにより薄く緻密な膜が形成された。コーティング膜表面を走査電子顕微鏡及び原子間力顕微鏡により観察した結果、緻密で平滑性の良い膜が形成されている事が確認された。
膜厚を厚くするには原料溶液の粘度を高めるか、コーティング時の基板の引き上げを速くする必要があるが、いずれにおいてもと基板から膜が剥離し膜内部にも亀裂が生じる傾向があり、全体として厚い膜をコーティングするためには薄膜を多数回コーティングする必要がある事が分かった。また膜自体の柔軟性を高めて剥離・亀裂を発生しにくくするためメチルトリメトキシシラン等の有機修飾したシリコンアルコキシドの使用も試みたが、現段階では通常のアルコキシドとの違いは見られていない。
更に基板表面を研磨及び酸化処理してコーティング膜の接着性を比較したが、表面性状による接着性の変化は特に見られなかった。

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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