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1996 年度 実績報告書

PAF代謝酵素に作用する新規抗PAF薬の開発を目的とした遺伝生化学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 07557302
応募区分試験
研究機関帝京大学

研究代表者

瀬高 守夫  帝京大学, 薬学部, 教授 (70012630)

研究分担者 藤田 政満  日清食品, 東京研究所, 研究員
横山 和明  帝京大学, 薬学部, 助手 (50246021)
佐藤 典子  帝京大学, 薬学部, 助手 (80162460)
唐沢 健  帝京大学, 薬学部, 講師 (50186029)
キーワードPAF / PAFアセチルヒドロラーゼ / PAFアセチルトランスフェラーゼ / タンパク精製 / 遺伝子クローニング
研究概要

1.PAFアセチルヒドロラーゼ遺伝子の発現と病態との関連についての解析
前年度に単離したモルモット血漿PAFアセチルヒドロラーゼcDNA(436アミノ酸、推定分子量49kDa)を、His tagを持つベクターに組み込み大腸菌に発現させ、Ni+カラムおよびSDS-PAGEによってリコンビナント酵素を精製し、本遺伝子産物が酵素活性を担うタンパクであることを確認した。このタンパクをウサギに免疫して得た特異的抗体でウェスタンブロッティングを行ったところ、モルモット血漿中の分子量63kDaのタンパクと反応した。この結果は酵素精製標品(63kDa)とよく一致するが、遺伝子より予想される分子量より大きく、糖鎖付加などの翻訳後修飾が行われている可能性を示唆している。この生理的意義については今後検討すべき課題である。
本酵素の転写調節による発現制御の機構を探るため、cDNAの5'近傍の200塩基からなるDNAフラグメントをプローブとしてゲノムDNAのクローニングを実施中である。今後、プロモーター領域の解析と免疫化学的手法を組みあわせることにより、本酵素の発現調節機構と病態への関与についてを解析していく方針である。
2.PAFアセチルヒドロラーゼ遺伝子の生体内導入
血漿PAFアセチルヒドロラーゼ遺伝子のcDNAをin vitroおよびin vivo導入するために、導入効率の高いアデノウイルスベクターに挿入した組換えベクターを作製した。COS細胞にこのベクターを感染させることによって、培養上清のPAFアセチルヒドロラーゼが著しく増加し、導入遺伝子の発現が引き起こされることが確かめられた。
3.アセチルトランスフェラーゼ酵素タンパクの単離精製
種々の界面活性剤を検討したが、可溶化は難しく、現在精製の途上である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Ken Karasawa et al.: "Cloning,expression and characterization of plasma platelet activating factor acetylhydrolase from Guinea Pig" Journal of Biochemistry. 120. 838-844 (1996)

  • [文献書誌] Toru Sasaki et al.: "A distribution study of ^<11>C platelet activating factor (PAF) analogs in normal and tumor bearing mice" Nuclear Medicine and Biology. 23. 309-314 (1996)

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公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

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