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1995 年度 実績報告書

血管平滑筋作用薬の創薬活動に向けた医薬品スクリーニングの新しい方法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 07557310
研究種目

試験研究(B)

研究機関群馬大学

研究代表者

小浜 一弘  群馬大学, 医学部, 教授 (30101116)

研究分担者 斉田 孝市  バイエル薬品(株), 薬理学研究所, 主任研究員
今村 道博  国立精神神経センター, 神経研究所, 主任研究員 (80221787)
石川 良樹  群馬大学, 医学部, 助手 (20212863)
岡垣 壮  群馬大学, 医学部, 講師 (80185412)
キーワード血管 / 創薬 / スクリーニング / リン酸化 / ミオシン / フォスファターゼ / ATPase / アクトミオシン
研究概要

現在使用されている多くの平滑筋作用薬は細胞外より作用し、細胞膜に作用点をもっている。しかし、近年になりカルモジュリン阻害薬に代表されるように、細胞内に作用点をもつものが知られてきた。この種の薬物の数に的を絞りもっと効率よくスクリーニングし、血管作用薬の創薬に貢献できないものであろうかという問題意識が生じて来た。そこで、本研究はこの要求に答えようとするもので、血管アクトミオシンを利用、簡便・迅速で多数サンプルの処理を可能とする方法を開発するものである。
平滑筋作用薬の最終効果は収縮で判定すべきもので、収縮を担うものがアクトミオシン系である。上記の細胞内作用薬はこれに連関したものが多いことが期待される。本研究では平滑筋の天然アクトミオシン標品を用いて薬効を判定するもので、この標品にはアクチンとミオシンのみならず、これを収縮・制御する種々のの蛋白質が含まれるからである。
本年度は
i)マラカイトグリーン法を用いると、微量の標品でATPase活性が測定できること。
ii)キナーゼへの効果は尿素電気泳動法により制定できる事。
iii)フォスファターゼへの効果はキナーゼ阻害剤・スタウロポリン存在下で保温して検定できる事を明らかにした。
以上本研究における基本的技術で、来年度に向けた試験研究の基礎が出来たと考えられる。

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] Sato, M.: "Myosin light chain kinase from vascular smooth muscle inhibits the ATP-dependent interaction between actin and myosin by binding to actin." J. BioChem.118. 1-3 (1995)

  • [文献書誌] Hayakawa, K.: "Reversible effects of Okadaic acid and Microcyotin-LR on the ATP-dependent interaction between actin and myosin." J. BioChem.117. 509-514 (1995)

  • [文献書誌] Higashi-Fujime, S.: "The fastest actin-based motor protein from the green alga, Chara, and its distinct mode of interaction with actin." FEBS Lett.375. 151-154 (1995)

  • [文献書誌] Ishikawa, R.: "Purification of an ATP-dependent actin-binding protein from a lower eukaryote, Physarum polycepharum." Biochem. Boiphys. Res. Commun.212. 347-352 (1995)

  • [文献書誌] Kohama, K.: "Smooth muscle contraction. New regulatory modes." Kapan Sci. Soc. Press & S. Karger, 159 (1995)

  • [文献書誌] Maruyama, K.: "Calcium as cell signal" Igaku-Shoin, 293 (1995)

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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