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1995 年度 実績報告書

内因性情報伝達物質遊離を指標にした胃機能と薬物作用検定方法の確立

研究課題

研究課題/領域番号 07557315
研究種目

試験研究(B)

研究機関高知医科大学

研究代表者

大隅 義継  高知医科大学, 医学部, 教授 (80025634)

研究分担者 佐野 修一  高知医科大学, 医学部, 助手 (50274379)
大熊 康修  高知医科大学, 医学部, 助手 (20127939)
横谷 邦彦  高知医科大学, 医学部, 助教授 (30174858)
キーワードグルタミン酸 / 神経伝達物質 / 胃機能 / 薬物作用検定方法 / アミノ酸
研究概要

本年度に得た成績のうち重要なのは、微量のグルタミン酸の測定方法を確立し、次いで内因性グルタミン酸が胃標本から遊離することを明らかにした点にある。
実験にはラットの胃を迷走神経、動静脈ならびに門脈を温存した状態で摘出し、Krebs-Ringer氏液を門脈→胃→静脈の経路で潅流した。胃から潅流液中に遊離したグルタミン酸はBioluminescence法を用いて測定した。得られた成績を纏めると次のようになる。1.KClの適用は、その濃度(30-75mM)に応じてグルタミン酸を遊離した。この反応はCa^<++>除去により消失した。2.迷走神経の電気刺激も刺激頻度(5-20Hz)に応じてグルタミン酸を遊離した。この遊離はCa^<++>除去のみならず、tetrodotoxinの適用(3x10^<-7>)によっても消失した。3.上述(1)と(2)の反応が神経伝達物質の特性に依ることを確認するため、他の非神経性アミノ酸が上述と同一条件で潅流液中に遊離するか否かを検討した。アミノ酸アナライザーを用いて得た成績期では、セリン、ヒスチジンなど測定可能な13種のアミノ酸はKClの適用、迷走神経の電気刺激いずれの処置によっても有意に変化しなかった。
最近の研究によると、グルタミン酸は脳のみならず末梢臓器でも神経伝達物質であろうとされている。今年度の私たちの成績はグルタミン酸が胃でも神経伝達物質として働くことを国内外に初めて明らかにしたものである。なお、研究計画に記載した一酸化窒素(NO)、セロトニンならびに神経ペプチドについては、次年度にかけて続けて検討中である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Yasunobu Okuma: "Calcium-dependent release of endogenous glutamate from the vascularly perfused rat stomach in vitro." Journal of Neuroscience Research. (in press). (1996)

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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