研究課題/領域番号 |
07557330
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応募区分 | 試験 |
研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
仲野 徹 大阪大学, 微生物病研究所, 教授 (00172370)
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研究分担者 |
柴山 史朗 小野薬品, 水無瀬基礎研究所, 研究員
福島 大吉 小野薬品, 水無瀬基礎研究所, 主任研究員
本庶 佑 京都大学, 大学院・医学研究科, 教授 (80090504)
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キーワード | 遺伝子クローニング / 造血細胞 / マウス / 分泌蛋白 |
研究概要 |
シグナルシークエンストラップ法は、我々が開発した、分泌蛋白ならびに1型膜貫通蛋白を、アミノ末端に存在するシグナルシークエンスの機能を指標として効率よくクローニングする方法である。この方法を用いて、必要とする分泌蛋白をさらに効率よくスクリーニングするためには二つの方策が考えられる。一つは、組織あるいは細胞特異的に発現する分泌蛋白・1型膜貫通蛋白を、サブトラクション法を用いたライブラリーを作成してスクリーニングすることにより、クローニングしようとする遺伝子を濃縮してからスクリーニングする方法で、もう一つは、方法そのものを改良し、大量のクローンをスクリーニングできるようにする方法である。前者の考えに立ち、種々のサブトラクション法を試みてみたが、クローニングしようとする遺伝子を有意に濃縮するライブラリーを作成することはできなかった。後者の大量スクリーニングに適した方法の開発を行おうとした時点で、アメリカ合衆国のGenentech社の研究者が、われわれの開発した方法を基礎とし、酵母のinvertaseという酵素の細胞外分泌を指標とした新しい方法を報告した(Klein-RDら、PNAS.1996,93(14):7108)。この方法と従来のシグナルシークエンストラップ法を比較したところ、酵母を用いたスクリーニング法が、はるかに大量のクローンをスクリーニングできることがあきらかとなった。我々も、酵母法による大量スクリーニングを行い、多くの新規遺伝子をクローニングしており、現在それらのクローンの解析をおこなっている。
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