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1997 年度 実績報告書

実際的応用のためのシグナルシークエンストラップ法の改良

研究課題

研究課題/領域番号 07557330
研究機関大阪大学

研究代表者

仲野 徹  大阪大学, 微生物病研究所, 教授 (00172370)

研究分担者 柴山 史朗  小野薬品, 水無瀬基礎研究所, 研究員
福島 大吉  小野薬品, 水無瀬基礎研究所, 主任研究員
本庶 佑  京都大学, 大学院・医学研究科, 教授 (80090504)
キーワード遺伝子クローニング / 造血細胞 / マウス / 分泌蛋白
研究概要

シグナルシークエンストラップ法は、我々が開発した、分泌蛋白ならびに1型膜貫通蛋白を、アミノ末端に存在するシグナルシークエンスの機能を指標として効率よくクローニングする方法である。アメリカ合衆国のGenentech社の研究者が、われわれの開発した方法を基礎とし、酵母のinvertaseという酵素の細胞外分泌を指標とした新しい方法を報告した(Klein-RDら、PNAS.1996,93(14):7108)。この方法と従来のシグナルシークエンストラップ法を比較したところ、酵母を用いたスクリーニング法が、はるかに大量のクローンをスクリーニングできることがあきらかとなった。我々も、酵母法による大量スクリーニングを行い、多くの新規遺伝子をクローニングしており、現在それらのクローンの解析をおこなっている。
シグナルシークエンストラップ法により得られたcDNA断片をもとに、全長のcDNAをクローニングし、その遺伝子をCOS細胞で発現させることにより、それぞれの遺伝子産物を得た。それらの蛋白が造血細胞の発生・分化に何らかの機能を有しているかどうかを検討した。そのために、これも我々が開発した、マウス胚性幹細胞から血液細胞を分化誘導するシステム(OP9システム)を利用した。OP9システムによる分化誘導の際に、COS細胞の培養上清を添加して、血液細胞の発生・分化に影響があるかどうかの検討を行っているが、現在までのところ有意な活性を持つ遺伝子は得られていない。

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] T.Era, T.Nakano, et al: "Thrombopoietin enhances proliferation and differentiation of murine yolk sac erythroid progenitors." Blood. 89. 1207-1213 (1997)

  • [文献書誌] T.Aoki, T.Nakano, et al: "Induction of Bip mRNA upon programmed cell death,of differentiated PC12 cells as well as rat sympathetic neurons." J Biochem. 121. 122-127 (1997)

  • [文献書誌] J.L.de la Pompa, T.Nakano, et al: "Conservation of the Notch signalling pathway in mammalian neurogenesis." Development. 124. 1139-1148 (1997)

  • [文献書誌] T.Aoki, T.Nakano, et al: "Rat TAFII31 gene is induced upon programmed cell death in differentiated PC12 cells deprived of NGF." BBRC. 234. 230-234 (1997)

  • [文献書誌] T.Yamane, T.Nakano, et al: "Development of osteoclasts from embryonic stem cells through a pathway that is c-Fms,but not c-Kit dependent." Blood. 90. 3516-3573 (1997)

  • [文献書誌] J.R.Carlyle, T.Nakano, et al: "Identification of a novel developmental stage marking lineage commitment of progenitor thymocytes." J.Exp.Med.186. 173-182 (1997)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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