研究課題/領域番号 |
07557342
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研究種目 |
試験研究(B)
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
岡本 洋 北海道大学, 医学部・附属病院, 助手 (50260394)
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研究分担者 |
榊原 順 新潟大学, 医学部, 助手 (90242403)
小野 輝夫 新潟大学, 医学部, 教授 (00000927)
川口 秀明 北海道大学, 医学部, 教授 (70161297)
北畠 顕 北海道大学, 医学部, 教授 (00124769)
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キーワード | コレステロール / 代謝阻害薬 / 動脈硬化症 |
研究概要 |
本研究の目的は、冠動脈硬化発症の予防のためコレステロールを効率よく、安全に低下させる薬剤を開発することである。本年度はコレステロール生合成後段階での代謝阻害方法を開発するために、ラットスクアレンエポキシダーゼ(RSE)を持つ酵母の組み替え体を作製しこれを用いて酵母のSEを特異的に抑制するterbinafine存在下に酵母のSEを抑制し種々な菌体成分の存在下での生育抑制を調べることによりRSEの阻害剤スクリーニング法の開発を行った。既知の抗真菌薬NB-598での予備実験から確立した設定条件がSE阻害剤スクリーニング法として十分機能していることを確認した。この方法を用いて既に804種類のサンプルをスクリーニングした結果transformantの成長%が20%以上生育抑制されているものが47種類、上記の性質のほかにhostの生育が80%を越えているものが25例検出され、この候補のなかからさらにRSEの阻害剤を同定するとともにヒトSEを持つtransformantについてのスクリーニングも計画中である。RSEのcDNAプローブにマウス、ヒトのcDNAクローニングを完了した。ORFでのホモロジーはラットに対しそれぞれ、92.8%、80.6%であった。基質結合部位はベンゾフェノンを用いたフォトアフィニテイー法とMALDT-MSにより3種のSEに共通な配列RHPLTGGGMTV近傍が有力と推定された。本酵素の遺伝子発現は培養細胞の実験でwestern、northern blottingともにリポ蛋白欠乏血清培地で増加し、転写レベルでSE発現が調節されていることが明らかにした。
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