研究課題/領域番号 |
07557343
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 試験 |
研究分野 |
循環器内科学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
篠山 重威 京都大学, 医学研究科, 教授 (70109007)
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研究分担者 |
木原 康樹 京都大学, 医学研究科, 助手 (40214853)
松森 昭 京都大学, 医学研究科, 講師 (70135573)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1996
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キーワード | 酸素濃度 / 心筋虚血 / ATP / 興奮収縮関連 / ミトコンドリア |
研究概要 |
心筋組織はその収縮-弛緩活動の維持に絶えずATPの加水分解を必要とし、そのturnoverは極めて高いことが知られている。細胞はATPの供給を専らミトコンドリアによる酸化的リン酸化に依存しているため、この代謝反応には細胞内への酸素の供給が不可欠である。従って心筋細胞においては、この細胞質内酸素濃度分布の持つ意味は大きく、直接その代謝状況や細胞内シグナリングを制御している可能性がある。しかしながら細胞内酸素分庄を直接測定した研究はこれまでない。本研究において我々は、phosphorescenceのquenchingの定量化により共焦点レーザースキャン顕微鏡下に、細胞室質内酸素濃度分布を測定するシステムの開発を試みた、現在下記の実験設定をすすめている。単離細胞に細胞内透析法によりプローブ (PB-meso-tetra (4-carboxyphenyl) phorphyrin) を導入する。細胞を共焦点レーザースキャン顕微鏡上で400nmArgoneレーザー光によりスキャンする。プローブのemmisionは>635nmのlong-passフィルターを介して検出する。各スキャンポイントにおける酸素濃度はStern-Volmer関係に対して測定した quenching半減期を代入することで決定される。得られた酸素濃度分布は、画像処理システムにより疑似カラー化し表示する。現在までの開発によりプローブの細胞内導入が細胞障害なく行えるようになった。今後共焦点レーザースキャン顕微鏡を含むシステムの最終調整を行っていく必要がある。
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