研究課題/領域番号 |
07557359
|
研究種目 |
試験研究(B)
|
研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
山下 純宏 金沢大学, 医学部, 教授 (90026948)
|
研究分担者 |
天沼 宏 金沢大学, 理化学研究所, 主任研究員
山口 和男 金沢大学, 遺伝子実験施設, 施設長教授 (00019879)
|
キーワード | retrovirusvector / specificity / chimera / env / EGF / glioma |
研究概要 |
悪性グリオーマにおいて効率良く遺伝子発現を行うレトロウイルスベクターの開発を検討した。EGF受容体、MBP、calmodulin-type2、GFAP、およびCMV遺伝子プロモーターを挿入しluciferaseをreporter geneとする各種ウイルスベクターゲノムを構築した。これらのウイルスベクターゲノムをヒト神経膠腫細胞株U87MGおよびU251MGなどにtransientに導入し、プロモーター間でのグリオーマ細胞への指向性および発現効率を比較検討した。EGF受容体、calmodulin-type2にて特異性が認められたが発現効率はCMVに比べて低く、さらに複数のEGF受容体遺伝子enhancer部分を様々な組み合わせにて挿入し、発現効率の改善について検討中である。 さらに感染段階での特異性の検討のため、EGF chimera envの構築を行った。クローン化されたhuman EGFのcDNA(ATCC number:59957)を鋳型として得たEGF 53a.a.のinsertをMo-MuLV envのBstEll siteとBstXl siteの間に挿入した。キメラenvはCMVプロモーター(pcDNA1/Amp vector)でecotropic packaging cell: BOSC23にlacZもしくはneo発現ベクターゲノムと共に導入してウイルスベクターを回収した。現在、A431細胞などを標的細胞として感染能を検討中である。
|