研究課題/領域番号 |
07557368
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研究種目 |
試験研究(B)
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
奥田 禮一 東北大学, 歯学部, 教授 (80005024)
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研究分担者 |
田上 篤 東北大学, 歯学部・付属病院, 助手 (00236374)
清水 義信 東北大学, 歯学部, 助教授 (20005078)
茂木 克俊 東北大学, 歯学部, 教授 (60013984)
渡辺 誠 東北大学, 歯学部, 教授 (80091768)
加賀山 学 東北大学, 歯学部, 教授 (60004610)
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キーワード | チタン / 歯根膜細胞 / 立体培養 / マラッセの上皮遺残 |
研究概要 |
1.チタンの表面におけるヒト歯根膜由来細胞の増殖、分化機能について検討した結果、平滑面およびガラスビーズサンドブラスト処理面において細胞の密着性は優れていた。 2.in vitroにおいてヒト歯根膜由来線維芽細胞をoutgrowth法にて培養し、クローン化して検討したところ、増殖能や分化機能(アルカリフォスファターゼ)において各種の特性を有する数種の異なった細胞集団が得られた。また、ヒト歯根膜中の上皮細胞(マラッセの上皮遺残由来細胞)をoutogrowth法により分離培養したところ、継代培養(2〜6代)できることが明らかにされた。これらの細胞において上皮細胞の特徴(増殖および分化能)が解明され、上皮細胞と線維芽細胞の相互作用に関する知見も得られつつある。 3.アテロコラーゲンスポンジを支持体として培養を試みているが、細胞のコラーゲンスポンジ内への移動および三次元立体的な細胞構築は困難であった。 4.発生過程において、歯根膜の線維形成には、まず増殖能の高い細胞集団、つづいてアルカリフォスファターゼ活性の高い細胞集団がみられた。さらに、形成が終了し、リモデリングをうけている歯根膜組織中には、様々なアルカリフォスファターゼ活性を有する細胞が混在していた。コラーゲン線維については、I型とIII型が混在していた。 5.in vivoにおける歯根膜中の上皮細胞(マラッセの上皮遺残由来細胞)の形態および基底膜との関係、さらに、セメント芽細胞とセメント質との位置的関係について、細胞外マトリックス(ラミニン等)を免疫組織学的に染色する方法を用いて、新たな知見が得られつつある。
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