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1996 年度 実績報告書

胎仔操作を用いた新しい口唇裂口蓋裂モデルの作成に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 07557370
研究機関新潟大学

研究代表者

大橋 靖  新潟大学, 歯学部, 教授 (30013874)

研究分担者 神成 庸二  新潟大学, 歯学部附属病院, 助手 (90283019)
飯田 明彦  新潟大学, 歯学部附属病院, 助手 (30262447)
永田 昌毅  新潟大学, 歯学部, 助手 (10242439)
小野 和宏  新潟大学, 歯学部, 助手 (40224266)
中野 久  新潟大学, 歯学部附属病院, 講師 (60180329)
キーワード口唇裂 / 口蓋裂 / Exo utero / 奇形誘発 / モデル動物
研究概要

口唇裂口蓋裂を含む頭蓋顔面奇形について、その発現因子、さらに胎生期の奇形に伴う顔面変形の進行様式を理解するための実験モデルの試行的実験を行った。
1.Exo uteroによる胎仔子宮外手術を用い、マウス胎仔顔面の基本的形態が完成する胎齢10日〜12日の顔面原基に微細ガラスニードル電極による電気凝固あるいはアルゴンレーザー凝固障害を加え、その後の発育に伴う顔面変形を誘発した。これによりマウス胚顔面突起形成から出生までの期間の顔面発育様式を探るための胎仔操作法を模索した。
2.胎齢11日〜12日のexo utero胎仔顔面に脱落膜、卵黄のう、羊膜を介し直接侵襲を加えた胎仔は、後の発生において周囲の子宮内胎仔と同等に発育が可能だった。
3.微細ガラスニードル電極による電気凝固による胎仔顔面侵襲では胎齢12日において約半数の胎仔が生存し、顔面の非対称に加え、深部では二次口蓋の組織欠損が観察された。
4.アルゴンレーザー光凝固操作による手法では胎齢11日の胎仔においては20%の胎仔が生存し、主に顔面表層部の組織欠損による顔面の非対称が観察された。
5.口唇裂多発系CL/Fr系マウスコロニーに生じた新たな上顎の非対称発育を示す奇形を遺伝的亜系として固定した。
以上の結果から胎仔顔面操作によって顎顔面の先天的な変形を誘発可能であることを明らかにした。今後、これらは実験系の確立に向けて有用な資料を提供するものと考えられる。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Masaki Nagata,Yasushi Ohashi,et al: "Isolated Maxillary Bending in CL/Fr Strain Mice : Observation of Craniofacial Deformity and Inheritance Pattern." Cleft Palate-Craniofacial Jurnal. Vol.34 No.2. 101-105 (1997)

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公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

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