研究課題/領域番号 |
07558019
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研究機関 | 電気通信大学 |
研究代表者 |
岡本 敏雄 電気通信大学, 大学院・情報システム学研究科, 教授 (60125094)
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研究分担者 |
森広 浩一郎 兵庫教育大学, 学校教育学部, 講師 (40263412)
松井 辰則 東京学芸大学, 教育学部, 助手 (20247232)
中村 直人 東京学芸大学, 教育学部, 講師 (20201676)
波多野 和彦 埼玉大学, 教育学部, 助教授 (50198751)
田中 正智 電気通信大学, 電気通信学部, 助教授 (20092611)
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キーワード | 知的教育システム / 分散協調 / CSCL / 学習者モデル / エージェント / 協調学習 / 他者認知 / 対話モデル |
研究概要 |
本研究では、マルチエージェントシステムの枠組みによる知的分散協調学習支援システムの開発が目的である。このシステムは、コンピュータ内に1つのエージェントとして構築された疑似的な学習者(これをコンピュータ・コンパニオンと呼ぶ)を有する。コンパニオンは、人間学習者に対して、様々な振る舞い(協調的,競争的等)を示し、観察学習やリフレクションの機会を与える。さらに、学習者とコンパニオン間の協調行動過程をモニターし、必要に応じてコーディネータとして振る舞うエージェントも組み込まれている。 以上のような機能を持ったエージェントを包含した知的分散協調学習支援システムを開発するために、平成7年度では、仲間学習環境(Peer Learning Environment)の構築が行なわれた。特に、人間学習者がコンピュータ・コンパニオンの理解状態をどのように認識しているかを表現した"コンパニオンエージェント認識モデル"が研究された。そして、コンピュータ・コンパニオンの対話モデル、柔軟な対話環境(インタフェイス),認識モデルの表現形式が提案された。また、マルチエージェント間のコミュニケーション過程を認知科学的手法を用いて分析し、対話モデルを検討した。そして、対話モデルの表現形式を知識工学的手法を用いて記述した。 平成8年度では、構築されたコンパニオンエージェントの認識モデルを基にして、人間学習者の他者認識能力向上のための支援方法を実装した。また、対話モデルを基にして、各エージェントが自律的に振る舞うためのモデル、そのモデルで、必要となるエージェントの状態表現記述、他エージェントとのコミュニケーションを図るための通信メッセージ、及び通信プロトコルを提案した。さらに、エージェントモデルに基づいた知的分散協調学習支援システムを実装し、システムの振る舞いに関する評価を行った。
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