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1995 年度 実績報告書

聴覚障害者の言語使用能力向上のための自習システムの試作

研究課題

研究課題/領域番号 07558023
研究種目

試験研究(B)

研究機関早稲田大学

研究代表者

比企 静雄  早稲田大学, 人間科学部, 教授 (50006227)

研究分担者 福田 友美子  国立身体障害者リハビリテーションセンター研究所, 室長
キーワード聴覚障害 / CAI / 日本語 / 文字 / 音声 / 手話 / 言語能力
研究概要

本研究では、高等学校卒業後の成人の重度聴覚障害者を主な対象にして、日本語の音声・文字の使用能力の向上のための、CAIの手法を適用した自習システムを、次のような方針で試作することを目的としている。
1)書き言葉の学習を中心とする音声・文字・手話による単語・単文の教材のテキストを編集する。2)対話型の自習システムを構成する。3)汎用のパーソナルコンピュータを利用する。4)多数の聴覚障害者による厳密な試用実験を行って、その結果にもとずいて、システムの設計の修正をする。5)使用説明書を作成し、試作したシステムのプログラムと併せて、関係機関に配布する。
このために、第1年度は、まず、聴覚障害者の言語使用能力を数種類の型と程度に類別して、それぞれに適した書き言葉の学習を中心とした音声・文字・手話の単語・単文の教材のテキストを編集した。
この教材は、語彙の拡充と文法の把握と総合的理解の3つの部分で構成してある。
このうちの語彙は、国立国語研究所で編集された日本語基本語彙集から、2,000語を選んでデータベース化した。これを、文法の把握や総合的理解の課題と連結させて使用することができる。
自習を進めていく過程での説明や、課題に応答するためのヒントなどは、個々の使用者の言語能力の特性に合わせて、文字と音声に加えて、手話あるいは絵でも提示できるようになる。
次に、これらの教材のテキストの発話の音声サンプルと、手話の画像サンプルを、オ-ディオテープとビデオテープに記録する作業を行った。
これと並行して、音声・文字の指導のための、対話型の教材提示、反復練習、問題回答の3段階の指導の様式をもったプログラムも試作した。このためのパーソナルコンピュータには、現在は、NECのPC98シリーズを使用している。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 比企静雄・福田友美子: "手の形の操作の困難さと手話で使われる可能性との関係" 電子情報通信学会 論文誌. Vol. J79-D. (1996)

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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