研究分担者 |
加藤 浩 日本電気株式会社, 情報メディア研究所, 課長
佐藤 健一 広島大学, 原爆放射能医学研究所, 助手 (30284219)
神田 隆至 広島工業大学, 環境学部, 教授 (40098679)
藤越 康祝 広島大学, 理学部, 教授 (40033849)
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研究概要 |
藤越と佐藤は、バランス型デザインを持つの拡張型成長曲線モデルのもとで、母数の最尤推定量を導出し、その統計的性質に関する研究を行った。また、モデル選択基準としてA1CやCpの修正版で小標本の場合にも有効なものを新たに開発した(Hiroshima Mathematical j.,26,1996,Biometrika印刷中、J.Multivariate Analysis,印刷中)。神田は、瀬尾とともにバランス型デザインを持つ一般化多変量分散分析モデルのもとでの多重比較について研究を行い、正定値構造、系列構造、一様構造を持つ場合について、最尤推定値を用いた平均構造母数の対比較に対する同時信頼区間を考え、ボンフェロニの不等式を利用した修正2次近似法による同時信頼区間を求めた(J.Japan Statistical Society,26,1996)。大瀧は佐藤と加藤の協力のもとに、アンバランス型のデザインを持つ成長曲線データにも対応できる汎用的統計解析ソフトGrowth 2(Ver.3.1)を開発した。このソフトウエアは、Vonesh & Carter(1984)により提案された繰り返し算法を用いなくてもよい簡便な推定方式を平均構造母数に線形制約構造が存在している場合にも対応可能となるように拡張した結果に基づいている。数値処理についてはFortran 77を中心に、部分的にはPascalを用いて、プログラミングを行った。また、Delphi(Ver.2.0J)を用いて、一部のルーチンにウィンドウズの最新のGUI(グラフィックユーザインターフェース)を構築し、プログラム起動の操作性を向上を実現させた(広島大学、原爆放射能医学研究所年報、37巻、1996)。
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