研究概要 |
本研究では、動画支援に伴いファイルシステムが具備すべき、種々の新しい機能(時間制約付きアクセス機構、アドミッション制御機構、障害時再編成機構)をホスト上のOS内に実現するのではなく、ディスクアレイ上のボリュームマネジャとして実現することにより、ディスクアレイの潜在能力を抽出し、大きな性能向上が期待されると同時に既存のOSに対する影響を最小限にすることが出来るということを実証しようとすることを目的とする. 本年度は,まず,マルチメディアデータの取扱に必要とさるボリュームマネジャの具備すべき機能の明確にした.これは、マルチメディアデータに対して、ファイルシステムとのインターフェースをどのように行うかを決定するものであり,マルチメディアデータの記録・編集を効率良く行うことを可能とする為の機能、同期再生、他メディアとの同期、その他の特殊再生に対する支援ついて必要とされる機能について検討した. さらに,ディスクアレイにおける高効率なデータ管理方式と高性能アクセス制御方式の検討として,時間制約を満たしつつ、ボリュームマネジャ機能を効率良く支援するデータ管理方式並びにアクセス制御方式について考案し,特に、ディスクアレイの特性を考慮したデータ配置を行うことにより、その性能を十分に発揮できるようにした.とりわけアクセス頻度に基づく新しい記憶管理方式について提案した.
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