研究分担者 |
引地 信之 (株)SRA SIビジネス第二部, 先端応用技術グループ, 課長
木村 勉 豊田工業高等専門学校, 情報工学科, 助手 (80225044)
佐藤 淳 鶴岡工業高等専門学校, 電気工学科, 講師 (10235351)
塩見 彰睦 静岡大学, 情報学部, 講師 (60242921)
武内 良典 大阪大学, 大学院・基礎工学研究科, 講師 (70242245)
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研究概要 |
平成9年度は,次の項目について研究を行った. (1)基本ソフトウェアの生成:アーキテクチャ記述から,コンパイラなどの基本ソフトウェアを自動生成する方法についての検討,処理系の試作. (2)設計品質指標の評価環境の整備:論理合成後のハードウェア記述の配置配線を行いゲート数および動作周波数の見積もりを行う環境の整備. (3)有効性評価:本手法の有効性を,理論面および実際の設計例を用いた設計試行実験を通じての評価. 本研究を実施するために,エンジニアリング・ワークステーション2台を静岡大学,豊田工業専門学校に購入し,ハードウェア記述言語のシミュレーション環境および論理合成システムを実装することとなった. 本年度は特に,パイプライン・アーキテクチャとして標準的だと思われるMIPS社R3000準拠のプロセッサを,本システムを用いて設計することを考慮して,アーキテクチャ記述,ハードウェア生成等の有効性評価実験を行った.評価実験の結果,アーキテクチャ記述は,その実現しようとするプロセッサの方式を陽に指定することで,R3000プロセッサの生成を行うことが可能であることには目処がついた.本システムを利用することにより,プロセッサ設計の早期の段階であるアーキテクチャ設計段階において,生成されるプロセッサの概要を知ることが可能となる. 今後の課題は,本研究を通して作成された個別に作られている各処理系の統合があげられる.システムの統合が終了すれば,アーキテクチャ記述を行うことにより,プロセッサの生成が可能となり,アーキテクチャ設計のための教育環境を提供できることとなる.
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